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学ぶことが大好きになるビジョントレーニング サポートページ

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活用事例

大阪府A先生の事例

小学校の通常学級での取り組み
 本校では「通常の学級における発達障がい等の子ども達への支援の工夫」をテーマに2年間の研究に取り組みました。

 毎日・3分・1年間のビジョントレーニングを含めた教育活動によって,多くの児童の視機能に何らかの改善が見られ,特に輻輳距離(より目)と図形模写に関しては,大きな変化が見られました。また,図形模写の改善傾向が2年生3年生で大きいことが特徴として見られました。以下に紹介します。

■「見る力」という視点

 最初に子どもたちの実態を正確に知るために,大学の先生をお呼びして,全てのクラスの授業を参観していただきました。すると,「目の固い子が多いですね」と,子どもたちの「見る力」についての課題が指摘されました。
 そこで,目についてのアンケートや,近見視力・追視などの視力検査を行ったところ,眼球の動きが硬く,「見え方に困り感のある」児童が,かなりの数いることがわかりました。
 見え方,つまり視機能に弱さがあると,行や文字を読み飛ばしたり,黒板をうまく写すことができなかったり,授業の進度についていくことができない等の学習での困難を生じます。視機能について学んでいくと,心当たりのある児童の名前がどんどん上がりました。「学力」以前に,そもそも「うまく見ることができていない」児童がいるのではないかということがわかりました。

■見る力をきたえることは,「学ぶ力の育成」につながる

 授業の約75%は見て学ぶものといわれています。また,昨今の子どもを取り巻くテレビやゲーム・ケータイの普及などの状況を考えると,子どもの視機能は,放置すれば悪化してしまう状況です。
 見る力をきたえることで,授業への集中力が高まったり,読む正確さがあがったり,読むスピードが速くなったりするということは,困っている児童だけでなく,「困り感のない」児童にとっても意味のある活動ではないかと考えられました。
 そこで,全クラス全児童を対象に,見る力をきたえるためのビジョントレーニングに取り組むことにしました。

■学級全体で行うビジョントレーニング

 朝の始業前の5分間や授業のはじめの時間を使って,全クラス全児童を対象にビジョントレーニングを行いました。
 どのクラスでもすぐに取り組めるように,音声CDを全クラスに配付し,トレーニングの内容には,次の3つを組み合わせました。
 ①上下・左右に親指の爪を交互に見る(サッカード)
 ②ゆっくりと円を描いて動く親指を見る(パーシュート)
 ③焦点を合わせるために目をよせる

■ビジョントレーニングの効果

1.近見視力検査(近くがどれくらい見えているか)
 116人中,改善傾向を示した子が10人。悪化傾向を示した子が4人。
 遠視の子は加齢とともに近見視力がよくなっていくことがあるが,改善した児童の中で,遠視傾向の子は1人だった。また悪化した4人も0.2以下の小さな変化であった。

2.輻輳・追視検査(どれだけ近くまで目の焦点を合わせられるか)
 改善傾向した子が58名(輻輳距離10cm以下が63人→99人に増加)。悪化傾向の子が14名(そのうち13名は,5cm→10cm等の5cm未満の変化)
 輻輳運動が改善されると,板書が写しやすくなったり,教科書を読みやすくなることが考えられる。

3.追視検査(目標物を目で追いかける検査)
 視線が目標物から外れてしまったり,顔が動いてしまったり,目の動きがぎこちないなど,何らかの異常があった児童が,40名から20名に半減した。
 追視運動は,教科書の音読や漢字の書き順などで必要になる目の動きなので,子どもの学習にもよい影響が期待できる。

4.図形模写(図形を正確に写せるかどうか)
 改善傾向が71名(悪化傾向が4名)。全問正解(5問)が21名→55名と倍増した。
 形を捉える力は,ひらがなやカタカナ,漢字の学習や算数の図形領域などの学習に必須である。

■児童の感想

 視機能の改善が大きかった2名の感想を紹介する。

<6年生女子>
 最初は,「こんなことで,目が良くなるのか」と思っていたけど,毎日毎日ビジョントレーニングをしていくうちに,教科書の字がスラスラ読めたり,一定の場所を見ていて,違うところを見ても,ぼやっとする数が減りました。」だからこれから毎日毎日ビジョントレーニングをしたらもっと目が良くなるのかな?と思っています。

<6年生男子>
 めんどくさいけど,みんなもしてるから,つづけていると,5年生のおわりぐらいに,字がぼやけて見えることがなくなっていることに気がつきました。
 「ビジョントレーニングをやっといてよかったな〜」と思いました。

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大阪府A先生の事例

トレーニング対象者の年齢・性別

小学校(1年生〜6年生,全校)

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2年生の図形模写の変化

兵庫県T先生の事例

特別支援学校への教育相談を通じて
 特別支援学校では,地域の幼,小,中,高校等に通う子どもたちの,学習や行動等についての相談にも応じています。本校の場合,視機能に関する問題で相談に訪れるきっかけの多くは2つに分けられます。

(1)病院の受診や就学相談の際に行われる検査の結果から,担当医師や心理士に紹介されて。
(2)「ひらがなが書けない」「文字をよく間違える」「漢字が覚えられない」等の理由で。

 このような相談があった場合,まず本人・保護者・先生から状況や困り感の聞き取りを行い,眼科医の受診状況を確認したり,必要があれば弱視についての説明を行います。その後,視機能の状況を調べるために,以下のようなことを,状況を見ながら選択して観察します。

■幼児
・テーブル上でのボール転がし
・近見視力
・眼球運動(小物またはライト使用)
 (追視,凝視,寄り眼,2点間)
・枠に沿っての円,ジグザグ線引き
・簡単な図形視写
・交差線追視(*1 P53,*2 P52,53)
・ジオボード
・9ドット点つなぎ

■小学生・中学生
・近見視力
・眼球運動(小物またはライト使用)
・読みの検査(DEM)
・近見,遠見視写
・簡単な図形視写
・25ドット点つなぎ
・ジオボード
・テングラムパズル
・「国語」「社会」(1,2年生は「算数」)の教科書の音読
・「国語」「算数」のノートの書字
・(小3以上,描画視写で弱さが少ない場合)Rey複雑図形(同時再生,遅延再生)

 そして,観察の結果より,それぞれ次の中から1〜数種類を選んでトレーニングとしてお勧めします。

■「眼球運動に弱さが感じられた子」に
眼球運動,マスコピー,文字読み(*1 P75をA4〜A3サイズにコピーしたものの横・縦各全文字読み,横・縦各両端の文字読み,両斜め各3往復読み),文字カードタッチ(ひらがな,数字,アルファベット),ブロックストリングス,幼児教材の線引き・迷路・数字むすび(透明のクリアファイルに挟み,ホワイトボードマーカーで書くと繰り返し使用できる),オセロ,ボール遊び,ラケットでのピンポン玉連続打ち上げ,パソコン・タブレット等。

■「視覚認知に弱さが感じられた子」に
ジオボード,点つなぎ(5×5ドット等),テングラム(ボール紙で作ったもの),各種パズル,パソコン・タブレット等。


<改善例>

■Aさんの場合 <5→6歳>  
トレーニングの内容:眼球運動,迷路線引き,ボール遊び,ジオボード,(音韻遊び)

5月
追視 頭の動き 縦4,横3       
   眼の移動 縦4,横3
   眼の揺れ 縦5,横5
図形視写  (→右の画像参照)

8月
追視 頭の動き 縦5,横5,斜め5,円5
   眼の移動 縦5,横3,斜め3,円4
   眼の揺れ 縦5,横5,斜め4,円4
図形視写 (→右の画像参照)

■Bさんの場合 <3→4年生児>
トレーニングの内容:眼球運動(ライト→指標使用),文字読み・端読み,迷路・数字つなぎ,オセロ等,テングラムパズル,(感覚遊び,行当て板活用)

1月
追視 頭の動き 縦5,横5,斜め5,円5     
   眼の移動 縦4,横3,斜め3,円3        
   眼の揺れ 縦5,横3,斜め3,円3         
寄り眼 7センチメートル(左右共白眼大きく残る)          
2点間 頭の動き 縦5,横5,斜め5            
    眼の移動 縦5,横5,斜め4            
    眼の揺れ 縦5,横5,斜め4             
遠見視写  81秒(→右の画像参照)
図形視写  (→右の画像参照)

7月
追視 頭の動き 縦5,横5,斜め5,円5
   眼の移動 縦5,横5,斜め4.5,円4.5
   眼の揺れ 縦4.5,横4,斜め4,円4
寄り眼 5センチメートル(右眼のみで追う。左眼やや離れる)
2点間 頭の動き 縦5,横5,斜め5
    眼の移動 縦5,横5,斜め4.5
    眼の揺れ 縦5,横5,斜め5
遠見視写  57秒(→右の画像参照)
図形視写  (→右の画像参照)


※【評価はいずれも :1(弱い)→5(普通)】

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兵庫県T先生の事例

トレーニング対象者の年齢・性別

5歳,小学3年生

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Aさん,Bさんの改善の様子です

福島県T先生の事例

知的な遅れと視機能に課題のあるAくん
 通常学級に在籍する軽度の知的障がいのあるAくん(小学2年生)の事例です。
 A君は,音読に非常に時間がかかり,板書を書き写すことができないことが度々あります。漢字は線が一本足りなかったり多かったりと,形を正確に書くことができません。ひらがなやカタカナは筆圧が低く,丸みを帯びた形で書き,終点の押さえができませんでした。
 注視・追視のテストを行ったところ,寄り目ができないこと,追視時に目をスムーズに動かせないことがわかりました。また模写テストをしたところ,形をとらえたり,線の重なりを意識したりすることができていないようでした。

 視機能の問題がAくんの困難をより増加させていると考え,ビジョントレーニングに取り組むことにしました。週3回の個別のトレーニングに加え,家庭でも10分程度の課題に取り組んでもらいました。また,習得に合わせてトレーニングの内容を変えたり,その時その時のAくんの課題に合ったものを選んだりして,本人が飽きずに継続して取り組めるようにしました。家庭でも,学校でのトレーニング内容に合わせて,部分的ではありますが毎日取り組んでもらいました。
●第一段階(30分):6週間
 1 眼球運動のトレーニング……指標を使っての寄り目,指先を見よう,目のジャンプ,数字カード,カードを分別
 6週目には寄り目ができるようになりました。保護者からは筆算の時に足す数字を間違わなくなったという報告がありました。また,拡大した教科書であればスムーズに読むことができるようになりました。

●第二段階(45分):3週間
 1 眼球運動のトレーニング……カードを分別,文字さがし,ランダム読み,線なぞり,線めいろ
 2 お楽しみで塗り絵
 線めいろはよく間違うことが多くあったため色鉛筆を使って取り組みました。徐々に線を見分けることができるようになり,色の手助けがなくとも鉛筆だけでできるようになりました。きのこやリンゴなどに色を塗るなどの活動も本人の楽しみとなり,また手を使ういい運動にもなりました。

●第三段階(45分):6週間〜継続中
 1 ボディイメージのトレーニング……両手でグルグル
 2 視空間認知のトレーニング……ジオボード,テングラム・パズル
 3 お楽しみでスーパーボールのキャッチボール
 線めいろをできるようになったので,ボディイメージや視空間認知のトレーニングに移ることにしました。本人のストレスを軽減するために,比較的得意なジオボードを中心に取り組みました。初めは見本とジオボードに1から5の数字を書き,数字を照らし合わせて輪ゴムを引っかけるようにしました。初めは数字の手がかりを声かけし,一緒に「〇番から△番にかける。」などと声に出すようにしました。
 手先も不器用だったため,輪ゴムの出し入れや片付け,輪ゴムをジオボードから取ることも大事な活動としました。徐々にではありますが,難しい課題もできるようになってきています。

 ビジョントレーニングを始めて15週間,少しずつではありますが,変容が見られるようになってきました。今までほとんどできなかった板書をできるようになり,音読でのつまづきが減りました。また,塗り絵を好んでするようになりました。使う色も多くなり隅々まできれいに塗ることができています。字を書いたり読んだりする学習だけでなく,絵を描く,体を動かすなどの学習にも良い影響があり,全体的に本人の学習に対する意欲が高まりました。

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トレーニング対象者の年齢・性別

・小学校2年生

・男子

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書字の変化の様子です

長崎県N先生の事例

「LD通級教室」での実践
 LD通級教室で3年以上支援を続けている,小学校5年生の女児の事例です。
 児童への日常の観察からは,「音読が逐次読みとなり,内容理解も困難である」「字形が整わず,新出漢字などの記憶の難しさがある」などの状況が見て取れました。
 当初に行ったWISC-3の結果から,次のような傾向が見られました。
 ・知的発達は境界域にある
 ・動作性IQが言語性IQに比し,5%水準で有意に低い
 ・「組み合わせ」「符号」の課題で,評価点が低い

 以上のことから,「実行機能の向上を図る」「跳躍性眼球運動の向上を図る」「短期記憶の向上を図る」の3点を目標に,ビジョントレーニングを含む指導を行いました。

【指導Ⅰ期:2008年9月〜2009年7月】

○指導目標
 跳躍性眼球運動を中心としたビジョントレーニング
○指導の実際
 本児には週に1度,90分の通級指導を継続した。各セッションにおいて15分程度をビジョントレーニングとして設定し跳躍性眼球運動の向上をねらった活動を行った。また,月に1度DEM数読み眼球運動テストを計測し,眼球運動の向上を見る指標とした。
 おもに行った活動としては,「眼のジャンプ」シートやLDセンターのマスコピーを活用してきた。「眼のジャンプ」シートにおいては,当初,数概念の欠如と,構音の不器用さから数唱自体の難しさが見られたため,黙読と音読を併用しながら行うようにした。また,トレーニングにあたってはメトロノームを使用し,テンポに合わせて眼球を動かすようにした。習熟するにつれテンポが数値として高くなることで,本児にとり目標的に取り上げられたため有効であった。
 全般的に,横方向の跳躍性眼球運動の際に,リズムに遅れたり,注視位置のずれが認められたりした。そのため特に左右の周辺視野を広げるために「両手でグルグル」を取り入れたりもした。
 児童の眼球運動の推移については適宜録画を行い,その変容を確認しながら取り組んでいった。

【指導Ⅱ期:2009年9月〜2010年9月】

○指導目標
 眼球運動と身体運動の統合を図る
○指導の実際
 「間違い探し」における視点の軌跡をアイマークレコーダーにより記録し,考察したところ,跳躍性眼球運動に加え,視覚的な短期記憶であったり,ボディーイメージの弱さも影響していたりすることが示唆された。
 書字をマス目に整えることができない,リコーダーなどの操作が苦手,構音自体の滑らかさの欠如など不器用さも見られることから,眼球運動の向上に加え,様々なボディーイメージの向上及びその統合が必要であると考えられた。
 Ⅱ期の指導においては,跳躍性眼球運動を中心としたビジョントレーニングを中心としながらも,意図的に重心動揺を与えたり,複数課題を遂行させたりするなど,実行機能の賦活を意図した取り組みを行った。
 Ⅰ期にも行った跳躍性眼球運動をバランスボード上で行ったり,逆唱に取り組んだりすることや,矢印体操,お手玉などボールを受けたり,目標に当てたりすることなどを取り入れて指導を継続した。また,ブランコを揺らした状態で,教師の示す単語を読むなど,前庭動眼反射でアシストしながらの眼球運動を引き出すことにも取り組んできた。

【指導の成果】

 DEM(眼球運動テスト)では,次のような推移が見られた。
  2008年9月(指導当初) 縦読み70.8 横読み115 比率1.64
  2010年9月 (現在)  縦読み47.1 横読み48.2 比率1.02

 次に,学級及び通級指導において行ってきた支援によって見られた本児の成長の中から,ビジョントレーニングの寄与を大きく受けたと思われる内容について挙げる。

・行単位のとばし読みは減り,平易な文章であれば図書室で借りて読む姿が
 見られるようになった。
・単語の勝手読みについては,語彙の増加と共に減っている。
・板書転記は,当該学年児童と大きく差がなくなったため,授業中の活動時間の
 保障が出来るようになった。
・バレーボールクラブに入部した。
・「眼のジャンプ」シートを用いたトレーニングにおいて,指導当初は
 テンポ60でも達成できなかったが,現在はテンポ120で達成できる。
・委員会の放送担当として,原稿を読み上げての全校放送を行うことが出来た。
・新出漢字の学習についても意欲をひどく失うことなく現在も取り組んでいる。

【考察】

 本事例では,跳躍性眼球運動の弱さが,板書の書き写しや,音読に影響を与える1つの要因になっていたと思われる。
 現在,ビデオによる眼球運動の向上やDEM眼球運動テストの短縮はみられるが,学習支援的なフォローは今後も必要である。それに加えて,ふり仮名支援や分かち書きなどといった,環境整備を継続する必要もある。

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トレーニング対象者の年齢・性別

・小学校5年生

・女

神戸市「きこえとことばの教室」M先生の事例2

ビジョントレーニングとの相乗効果?
 小学校3年生で,2年生のときから「きこえとことばの教室」に通級していますが,知的には境界線域にあり,言葉によるコミュニケーションが上手にできない子どもです。
 初めての来室の際に,眼球運動が上下・左右・ななめ・回転・輻輳のすべてに関して動きが悪い状態でした。他の専門機関での教育相談でも眼球運動に関しての指摘があり,北出先生の紹介もされていたそうです。

 そこで,週に1回の通級指導でビジョントレーニングを行いました。練習が抜ける週もありましたが,下記のような教材から始め,「シェイプ・バイ・シェイプ(資料1参照)」「ブロック・バイ・ブロック(資料2参照)」を加えていきました。

●ビジョントレーニングPCソフトのトレーニング……15分間
●形のパズル(幼児用の木製のもの)……1巻・2巻はスムーズに進む。4巻は上に置いてする。
●絵の中からたくさんの図を見つけるプリント

 始めてから4ヶ月で,眼球運動のすべてに関して特に問題を感じなくなりました。その様子は,保護者の方にもビデオによって確認してもらいました。その後前にかかっていた医療機関でも,眼球運動が大変よくなっていると言われたそうです。
 さらにそれから5ヶ月がたちますが,眼と手の協応がまだ苦手であると思います。部分を見て全体をイメージする課題と,動くものを記憶することに関しては,とても伸びています。パソコンの操作が上手にできますので,PCソフトの教材は効果的であったと思います。

 日常生活の面では,しっかりと見ることができるようになったからでしょうか,会話がスムーズになったように思います。今までは会話がずれてしまい,コミュニケーションがうまくはかれないことが多かったのです。見るということで,状況把握が上手になってくるようにも感じています。
 また,児童は姿勢保持が苦手だったので,一本足の椅子も並行して使っていました。見ることが上手になり,姿勢も少ししっかりしてきたので,言動が落ち着いてきました。
 学習面では,板書を写すことがやや上手になったように思います。ただ,この点は,その時の気分や集中力に左右されるので,指導者との信頼関係も影響するように思いますが。

 何のケースでも,そういえるかもしれませんが,改めて考えると,視知覚のトレーニングと,その他の言語指導や運動面の練習,指導者との信頼関係づくりなどは,並行して進めていけば,さらに上達するように思います。

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トレーニング対象者の年齢・性別

小学校(きこえとことばの教室)

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