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月刊誌 指導と評価

2001年 11月号
  1. 2001年 11月号  Vol.47-11 No.562  定価:450円
特集
  • 総合的な学習の実践と評価
  • 【在庫なし】
  • 特集

    総合的な学習の実践と評価     環境
    新潟県上越市立大手町小学校教諭  親跡 久樹

    ★総合的な学習では、どのように子どもに学習が成立したかという視点からの評価の基準の設定が必要である。当校では、「学習材への接近」「問題解決力の育成」「学ぶ方法やものの考え方の育成」「思考力の育成」「自己の生き方を見つめる内省的な思考の育成」という五つの基準を設定し、各学年でさらに具体化している。

    ★ポートフォリオを積極的に授業化していくことで、子ども相互による学び合いが進み、自分のやってきたことに自身をもったり、自分の追求の方法や考え方について意識したりすることができる。

    総合的な学習の実践と評価     国際理解
    広島竹原市立竹原中学校教諭  今川 卓爾

    ★国際理解をすすめる総合的な学習の時間では、英語などの現実の表現技法の学習の枠を越えて、その上に実際の人と人とのかかわりがもてるような学習活動を実現することが大切である。

    ★国際理解を実現する上で大切なことは、お互いを隣人として扱い、地域に生きる人生の主人公として学習の対象や媒体になり、相互理解を実現することである。つまり、「お互いを学び、お互いとともに学び、お互いから学び合う」人間を育てることである。

    ★子どもたちに身につけさせたい目標、技能、それを実現するために必要な手だてをあらかじめ用意することで、教師の指導が形成的な評価と一体となって発揮されうる。

    総合的な学習の実践と評価     福祉・健康
    福岡教育大学附属福岡中学校教諭  山邉 孝之

    ★総合的な学習の時間を数年間にわたって研究した結果、本校独自の「生き方学習」「ワールドタイム」「卒業研究」を創出し、「他者との共生」をキーワードとして実践を押し進めてきた。

    ★「生き方学習」は、問題解決的な学習を基本とし、三段階(問題を把握する、問題解決の方法を探る、問題解決に向けて実践する)で活動をしくんだ。

    ★各段階ごとの体験活動終了時に生徒と教師が対話を行い、ポートフォリオ評価を通して、生徒の活動のプロセスを評価したり、事象に対する社会的な認識の変容を評価したりする作業を試みた。

    総合的な学習の実践と評価     情報
    岐阜県輪之内町立輪之内中学校教諭  奥田 智佐哉

    社会の高度情報化にともない、社会の変化に対応していく力を身につけさせていく場を、学校教育の中で確保する必要性が出てきた。輪之内町では、小中9か年を通した情報教育のカリキュラムを作成し、一貫した目標のもとに確実な指導をめざしている。

    ★本校では、情報教育を総合的案学習の時間に取り込み、表現・交流・探求の道具として活用することを通して能力を高め、教科へのフィードバックや個のよさを生かせるように取り組んでいる。

    ★評価については、自己評価カードや技能・思考の過程を観点化し、活動時に一人ひとりの成果と課題を拾いながら作り上げていこうと考えている。

    総合的な学習の実践と評価     地域
    静岡大学附属浜松中学校教諭  小笠原 卓也

    ★総合的な学習の時間の実施にともない、まず、どのような生徒を育てたいか、生徒にどのような力を育みたいかを考えなければならない。本校では「生きる力」となりうる学びをめざしており、五感を生かして自ら学び自ら考える学びを重視している。そして、生徒たちに、さまざまなつながりの中で自己の学びを評価する力を育むことが重要だと考えている。なぜなら、この評価により達成感を味わったり課題意識を持ったりすることが、自ら学ぼうとする意欲につながるからである。

    ★教師の評価は、目指す生徒を育むのに生かしていくためのものである。生徒に寄り添い地道に指導と評価を繰り返すことで、新たな学びへと導きたい。

    総合的な学習の実践と評価     興味関心に応じた課題
    北海道教育大学附属旭川小学校教諭  米津 理臣

    ★本校で行っている総合的な学習の時間である「チャレンジ学習」の単元の一つの発展型単元を例に、チャレンジ学習の目標が生まれる過程と単元の目標へのつながりや、単元の活動の概要と指導の実際、子どもたちが実際に書いた自己評価、通信簿への記入例、学習評価の記入例について紹介する。

    総合的な学習の評価Q&A
    静岡県立袋井高等学校教諭  鈴木 秀幸

    ・総合的な学習では、どのような課題を設定することが望ましいのでしょうか。

    ・学習活動は考えたのですが、これにふさわしい評価の観点がみつかりません。

    ・ファイルに生徒の作品が集まりましたが、どう選択したらよいかわかりません。

    ・書かれた資料や作品が残らない学習をどう評価したらよいのでしょうか。

    連載

    新しい観点別評価のポイント(4)    小学校理科 文部科学省教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官
    日置 光久
    新しい観点別評価のポイント(5)    中学校理科 文部科学省教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官
    三輪 洋次
    パフォーマンス評価の実践的研究(7)    「国語科」 筑波大学附属小学校教諭
    青木 伸生
    教科の基礎・基本(16)   <中学校数学科>(3) 横浜国立大学准教授
    両角 達男
    だんわしつ (財)応用教育研究所所長
    辰野 千壽
    ひとりごと 元公立中学校教諭
    吉冨 久人