Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/users/web03/2/1/0125112/www.toshobunka.co.jp/magazine/detail.php on line 118
2004年 1月号|指導と評価|図書文化
トップ > 指導と評価 > 2004年 1月号

月刊誌 指導と評価

2004年 1月号
  1. 2004年 1月号  Vol.50-01 No.588  定価:450円
特集
  • 今の子どもに必要な学力は何か(1)
  • 【在庫なし】
  • 特集

    これからの子どもたちに求められる学力   「確かな学力」と学習指導要領の「基準性」の趣旨を踏まえた指導と評価について
    文部科学省初等中等教育局教育課程企画室室長補佐  井上 卓己

    ★これからの子どもたちに求められる学力とは、知識や技能に加えて、学ぶ意欲や、自分で課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力等までを含めた「確かな学力」であり、これは新学習指導要領が基本的なねらいとしている「生きる力」の知の側面である。

    ★また、「確かな学力」を育むためには学習意欲の向上がとりわけ重要であり、各学校や各教育委員会においては、ペーパーテストでは把握しにくい思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲を含めた総合的な状況の把握に努め、教育課程及び指導の充実・改善を図ると共に、各学校において学習指導要領の「基準性」の趣旨を踏まえた指導と評価を行う必要がある。

    今の子どもに必要な学力は何か   「小学校国語」
    筑波大学附属小学校教諭  青木 伸生

    ★育てるべき子ども像によって、求められる学力は変わってくる。

    ★今求められる子ども像は、言葉を通して自己実現を目指す子ども、言葉を通して他者と豊かにかかわることのできる子どもである。

    ★学力育成の基盤は、興味・関心・意欲にある。

    ★伝え合う力の育成のためには、「受け取る力」を育む視点が重要である。

    ★表現力育成のためには、日常と取り立て学習(特設単元)の両輪が効果的である。

    ★国語の学力の育成には、必然性・必要感のあるさまざまな言語活動場面が必要である。

    ★国語科における発展的学習は、日常の言語生活場面そのものである。

    今の子どもに必要な学力は何か   「小学校算数」
    東京都和光鶴川小学校長  行田 稔彦

    ★算数が好きになれない子の特徴は「わからない・つまらない・役に立たない」と感じているところにある。そこに切り込む授業づくりが求められている。

    ★子どもたちが求める授業のポイントは、やり方だけの授業でなく、「1.なぜ、どうして、と考えて概念や法則を発見する」「2.仲間の中で学び合う」ことである。

    ★今、子どもに必要な学力は、「1.算数の概念を事実や事物との関連でとらえ、法則や公式を構造的に理解する力」と「2.算数の世界に興味を持ち、問をもって問題に向かう創造的な学ぶ力」である。

    今の子どもに必要な学力は何か   「小学校社会」
    東京都大田区立大塚小学校教諭  大郷 良輔

    ★社会科は”暗記する教科”ではない。考えることを通して社会の一員としての基礎を養う教科としてとらえなければならない。

    ★絶対に暗記しておかなければいけないことは、方位と都道府県の位置と名前ぐらいである。

    ★学習する中で、多面的に物事を見ていけるように、常に立場を変えたり方向を変えたりしながら見ていくことが大切である。

    ★社会におけるさまざまな事象は、すべてそれを支える人の関わりがあり、それに目を向けていけるようにすることが大切である。

    ★歴史的事象においては、正しく事実をとらえ、それについて考えることで歴史認識を深めていくことにつながる。

    今の子どもに必要な学力は何か   「小学校理科」
    山形県遊佐町立西遊佐小学校教諭  高谷 勝巳

    ★今の子どもに一番必要な学力は、「学習の意欲」である。「学習の意欲」が高まるためには、「問題を発見する力」「見通す力」「問題解決の能力」「自然を愛する心情」「発展する知識・理解」「科学的な見方や考え方」「生活に生かす力」「敷衍して考える力」「自己有用感」という力が必要である。

    ★「基礎・基本」とは、「生きる力」を身につけるための基礎・基本であり、小学校学習指導要領の理科編に示されたことすべてである。

    ★「発展的学習」を1.生活と結びついて生活に生かす力を身につける時間、2.学習によって創り出された自然の事物・事象に対するイメージを敷衍して当てはめイメージを再構成する時間、としたい

    今の子どもに必要な学力は何か   「中学校国語」
    東京都稲城市立稲城第二中学校教諭  齊藤 正三

    ★中学校国語科がめざす学力は中学校学習指導要領国語の「目標」に基づく。

    ★基礎・基本の能力は三領域一事項の指導事項である。

    ★めざす人間像は、自己紹介ができ、話し合いで問題を解決しようとする人。履歴書と手紙を書け、詩や俳句・短歌を含め文章を書いて楽しめる人。新聞を読んで考えや意見をもてる人。言語についての知識を持ち、必要な漢字を書いたり読んだりも出来る人。毛筆と硬筆の特性を理解し使える人。

    ★発展的な学習も生徒の実態に応じて取り入れたい。

    ★指導と評価の一体化を一層図っていきたい。

    今の子どもに必要な学力は何か   「中学校数学」
    東京都渋谷区立本町中学校教諭  中西 知眞紀

    ★「確かな学力」を実現するために、指導法を改善していく必要がある。その際、質の高い数学的な活動を考えるべきである。内的な志向活動こそ充実していくべきであり、それは授業者自身の教材観を高めていくことによって実現される。

    ★教材の中では、特に、数学の言語としての「文字式」を充実することが大事である。そのために、文字式がどのように認識されていくのかを知っていくことがポイントとなる。

    ★中学校数学科で特につけたい力は、この文字式を活用する力と論理的な思考力である。

    ★「基礎・基本」も、固定的にとらえず、知の総合化の視点からさまざまな側面でとらえていきたい。

    今の子どもに必要な学力は何か   「中学校社会」
    広島竹原市立竹原中学校教諭  今川 卓爾

    ★「基礎・基本」の重視で、再び学力を知識の量で判定する傾向が出始めている。しかし、21世紀の社会科が形成すべき学力は、生涯学習としての社会認識に必要な力、より具体的には、変化する社会事象を発展的に理解する力を身につけさせることである。

    ★中学校社会科の学力は、1.地理の学力とは、諸資料に基づいて、現実の地理的社会を多面的、多角的に考察する力。2.歴史の学力とは、広い視野に立ってわが国の歴史的社会に対して関心を抱く力。3.公民の学力とは、わが国の国土と歴史に対して形成された理解と愛情を、現代社会の中に生きる自己の生き方を通して説明する力。

    ★社会科の学力を形成するためには、問題発見力、情報活用能力、思考力・探究力、意志決定能力が必要である。

    今の子どもに必要な学力は何か   「中学校理科」
    広島竹原市立竹原中学校教諭  今川 卓爾

    ★社会に出て必要な学力を付けるという点では、公教育の機能は今も昔も変わらない。「人類が築き上げてきた文化の伝達」は不易である。

    ★「理科教育の基礎」は、1.公民として必要な最低限度の科学・技術に関する知識、2.自然に起きる事象や物質・生命にすばらしいと感じる感性、の二つだ。

    ★その基礎に立って、継続的なトレーニングによって育てる「基本」として、3.観察・実験や製作等で身に付く技能、4.論理力(科学的思考力)、5.表現力(自己表出)、の三つがある。中学校理科では、しっかりした知識に裏付けられた科学的な思考力、さらに自己教育力の育成を最も重視する。

    今の子どもに必要な学力は何か   「中学校英語」
    千葉市立花園中学校教諭  大鐘 雅勝

    ★英語科では「実践的コミュニケーション能力」が必要とされている。具体的にはどんな能力か?その答は一流の指導者に育てられた生徒の姿に見ることができる。

    ★表現の能力、理解の能力の他に、土台となる言語材料の知識も不可欠である。さらに「英語学習は楽しい!」と感じる心も育てたい。

    ★今の中学生は、必要な力をどれだけ見つけているのだろうか?全国規模の実態調査の結果をみると、現状はどうやら楽観できない状態にあるようだ。

    中学校から見た小学校算数で身につけたい学力
    全校国公立幼稚園長会事務局長・前東京都公立中学校長  楚阪 博

    ★中学校数学のつまずきの要因は、小学校算数の学習の中から発生していることを認識し、中学校数学の学習で生じるつまずきの決定的要因とはならないための留意点を考える際の参考となる視点を挙げてみたい。

    ★算数・数学の指導の連続性を図るために、小中連携に取り組んできている。これまでの取り組みから明らかになった確かな学力を身につけさせるための手だてについて、具体的なデータを挙げながら述べてみたい。

    ★今の子どもに必要な学力を身につけさせるには、小・中の連携を進め、算数・数学の学習指導に一貫性を持たせていく必要があると考えている。そのための小中の役割を考え直すきっかけとなれば幸いである。

    連載

    私が行っている継続可能な目標準拠評価(9)   「中学校英語」 東京都江東区立第二南砂中学校教諭
    石井 亨
    小学校算数の基礎・基本の指導と評価(8)   子どもたちが能動的になる瞬間(3) 元筑波大学附属小学校教諭
    正木 孝昌
    教科におけるポートフォリオの活用-目標準拠評価を充実させるために(3)   パフォーマンス課題とルーブリック-中学校社会科 川上 敬吾
    益子典文
    川上 綾子
    新出漢字の前倒し習得学習(1) 広島県尾道市立土堂小学校教諭
    三島 諭
    どうする?小学校英語(7)   「これからの小学校英語活動の方向性」 国立教育政策研究所名誉所員
    渡邉 寛治
    だんわしつ 矢幡 洋
    ひとりごと 元公立中学校教諭
    吉冨 久人