月刊誌 指導と評価

2008年 11月号
  1. 2008年 11月号 Vol.54-11 No.647  定価:450円
特集
特集 : 新学習指導要領における指導と評価(3)英語、保健体育、技術・家庭、総合的な学習
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特集

これからの小学校外国語(英語)活動の指導と評価

国立教育政策研究所名誉所員  渡邉 寛治

★小学校外国語(英語)活動の目的は、国際コミュニケーションの素地づくりであり、外国語(英語)の習得ではない。積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度や、日本や外国の言語・文化について理解を深め、多様なものの見方や考え方などに気付くことが大切である。思いやりや積極性などの道徳性も、これらを目的とした活動の中で育つ。

これからの中学校外国語(英語)教育の指導と評価

筑波大学附属中学校教諭  蒔田 守

★小中の連携が不可欠であり、中学校教員は実態把握に努め、「目の前の生徒の必要」に対処したい。四技能の総合的な指導を通して、四技能を統合的に活用できるよう、言語活動を工夫したい。道徳の時間などとの関連を考慮することが明記されたのを機に、英語の授業が適切な「コミュニケーションの場」になっているか点検したい。

これからの小学校体育の指導と評価

筑波大学附属小学校教諭  木下 光正

★今回、四・四・四の段階区分や、学習内容の体系化・明確化が図られた。習得させる内容の明確化が大切である。活用する力をつけるには、説明活動やノートの利用が有効だ。
★低・中学年の体つくり運動は、基礎感覚づくりが大切で、トレーニングにならない指導法を工夫したい。ボール運動は3つの型に分類されたので、内容選択や順序性、技能保障を考慮した授業づくりが必要である。

これからの中学校保健体育科の指導と評価

筑波大学附属中学校教諭  長岡 樹

★知識・技能の確実な習得をもとに活用・探究の学習が展開される。また、知識・技能の活用や探究がその習得を促進する。
★学習過程において、言語活動を抜きにして、身体能力や知識・思考・判断は身に付かない。
★伝統と文化の尊重という観点から、武道では、基本の所作や作法を伝統的な行動の仕方や考え方から理解を促したい。スポーツマンシップなどの「態度」面を道徳的価値に基づいた人間としての生き方について考えを深めさせることもできよう。

これからの小学校家庭科の指導と評価

筑波大学附属小学校教諭  勝田 映子

★家庭科の目標は生活の場で「生きる力」を培うこと。具体的には、衣食住の基礎的・基本的な内容の習得と、実践的な態度の育成である。
★家庭科で育てる「活用する力」は、1.知識や技能を実生活に合わせて生かせる力、2.適切な知識・技能を選び出して、効果的に使える力、3.自分の目的に応じて、知識や技能を組み合わせたり組みかえたりして使える力と考える。

これからの中学校技術・家庭科の指導と評価

元横浜国立大学教授  中村 祐治

★学校が対応すべき指針を5点述べる。1.授業づくりのポイントを、新たに設定されたガイダンス、指導計画、学校全体との関係から示す。2.習得と活用とがうまく連動するためには、基礎的な知識・技能を初めに最小限度に押さえること。3.言語活動が果たす役割をワークシートの必要性から示す。4.技術分野が情報モラルの要として機能するような、学校全体で扱う教育分担のあり方。5.改訂の趣旨を生かす評価活動について示す。

これからの総合的な学習の時間の指導と評価  総合的な学習の時間の実践課題と対応

文教大学教授  嶋野 道弘

★これからの総合的な学習の時間の実践には、改善の意味する、理念や原理、教育観等をよく理解して、まず積極的な取組の姿勢をつくる必要がある。そして、単元の開発と継続、授業のイメージづくり、単元づくりの要件の設定、育てようとする資質や能力、態度と教師の適切な指導などについての方策をもち、学習指導の充実を図る。

企業との連携に見る神戸市のキャリア教育について  ホンモノとの出合い十二年プラン

兵庫県神戸市教育委員会総務部調査課主査  西岡 亜抄子

★キャリア教育を効果的に実施していくためには、家庭・地域、企業、学校・行政などが連携し、あらゆる機会を通じて子どもたちに働きかけていくことが重要である。神戸市では各学校の取組に加えて、全市的にキャリア教育をすすめていくために「大人・親の働く姿を見せる運動」を展開している。なかでも企業が職場に従業員の子どもを招く「子ども参観日」は、それぞれのニーズが合致し、着実に広がっている。

連載

坪田耕三先生の基礎・基本を学ぶ小学校算数の授業づくり  「わかる」と「できる」−基礎・基本の考え方(29)整数の表し方・概数 青山学院大学教授
坪田 耕三
教育の窓(4)  これからの道徳教育に望むこと 文教大学学園長・応用教育研究所長
石田 恒好
PISA型読解力を育てる(4)  理科でPISA型読解力を育てる 横浜国立大学教授
森本 信也
教育評価の現状と課題(8)  指導要録その1 埼玉県越谷市立大相模小学校長
石塚 忠男
指導要録から学力調査までの試案(2)  小学校理科の「活用」の評価の試案 静岡県立袋井高等学校教諭
鈴木 秀幸
ネット時代の読書論(8)  紙の本・電子の本(その3)−過渡期に生きる 東京家政大学教授
平山 祐一郎
教師力を磨く(8)  音楽を授業を通じて育てたいもの 筑波大学附属中学校教諭
若林 浩
だんわしつ  教師の専門性の尊重を (財)応用教育研究所所長
辰野 千壽
ひとりごと 元公立中学校教諭
吉冨 久人
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