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月刊誌 指導と評価

2013年 11月号
  1. 2013年 11月号  Vol.59-11 No.707  定価:450円
特集
  • 「確かな学力」を身に付ける
  • 【在庫なし】
  • 特集

    「確かな学力」を身に付けるための学校の工夫
    国立教育政策研究所総括研究官  千々布 敏弥

    ★「確かな学力」とは、知識・技能に加え、思考力・判断力・表現力が一体となって身に付いていること。
    ★「確かな学力」を身に付ける授業をつくるため、教師はそのための基本的な情報にふれ、それを自分自身の知識に変換しないといけない。そのための機会が授業研究となる。
    ★思考力・判断力・表現力を身に付けるために言語活動の充実は有効。その基盤としての学級経営も重要である。
    ★言語活動を通じてどのような能力を子どもに身に付けさせるのか、目的を明確にしないと、単なる話し合いの授業となる危険性がある。目的によっては「教える」ことも必要。

    小学校国語「確かな学力」を身に付ける授業とは
    鹿児島県南九州市立霜出小学校教諭  白坂洋一

    ★「確かな学力」を身に付けるために、教師は具体的なねらいをもち、その上で、子どもの興味・関心・意欲を大切にしながら、必然性・必要感をもった活動を展開していくことが大切である。
    ★「読むこと」…説明文は、主体的かつ批判的に評価して読む活動を授業の中核に据える必要がある。文学は、丸ごと読むことを目的とし、作品をより深く、豊かに読むためにも言語技術は必要である。
    ★「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」…学習意欲を基盤として主体的な活動の場を構成し、「親しむ」ことから始める。

    中学校国語
    千葉市立葛城中学校教諭  保田裕介

    ★知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力の基盤となるのは言語の能力=「国語力」である。国語科の役割として、各教科等で活用される国語力を育む必要がある。
    ★国語科として、常に指導事項と言語活動との関連を考えて授業を行っていきたい。育成すべき言語の能力=「国語力」を明確にすること、そして、それを言語活動を通して身に付けさせていくことが大切である。

    小学校算数
    東京都目黒区立八雲小学校主幹教諭  守屋大貴

    ★今回の学習指導要領改訂の経緯に見られる基本的な考え方。とくに、本テーマである『確かな学力』に触れる方針を見る。
    ★指導改善のヒント |亮院Φ伺修魍个┐襪里任呂覆、見方や考え方を駆使して、意味理解を大切にする。⊃泙簓宗▲哀薀奸⊆阿覆匹鮖箸辰董見方や考え方を育てる。7賄性を理解し、見方や考え方を活用して、新しい知識や技能などを生み出す。
    ★「聞くこと」「受け止めること」は、多様な考えや『確かな学力』を身に付ける礎である。そして、教師は聞かせる力を磨きたい。

    中学校数学−数学的活動を通した授業で、学力をより確かなものに 
    岩手大学教授  山崎浩二

    ★数学の学習は、「わかってできる」「よりよくできる」「さらにできる」ことで確かなものとなる。
    ★数学の学習における「確かな学力」とは、(1)数学の学習に対する興味・関心を高め、生涯にわたって数学の楽しさを感じていけること、(2)数学的な見方や考え方を豊かなものにして、数学を学ぶことの大切さを実感するとともに、問題解決などに活用できること、(3)数学の知識・技能および表現をより確かなものにして、問題解決などに積極的に活用できること、と考える。
    ★この3つの力を付けていくために、数学的活動を通した授業づくりを求めたい。

    中学校理科− 理科における確かな学力育成のために
    千葉市立こてはし台中学校長  堀米 宏

    ★確かな学力を育成するための言語活動を重視した学習時間は、次の2点に  留意して生み出す必要がある。〇愼鎧項の取扱いに軽重をつける。系統化して効果的・効率的に指導する。
    ★教師も「確かな学力」を身に付けておかなければならない。
    ★確かな学力を育成するためには、「わかる授業」を行うことが大切である。

    英語によるコミュニケーション能力の基礎の育成を目指した言語活動
    さいたま市立南浦和中学校教頭  柳澤登紀男

    ★コミュニケーション能力の基礎の育成を支えるものは、「資質」と「知識」であり、これらは「言語活動」と密接な相関関係にある。
    ★「資質(コミュニケーションへの関心・意欲・態度)」の育成のために、言語活動に取り組む動機づけを工夫し、活動を通じた達成感・成就感や適切な評価によりさらに「資質の向上」を図りたい。
    ★「知識(言語や文化についての知識・理解)」の習得・習熟・深化のために、使用場面・機能・言語の特性等を踏まえたインパクトのある導入・簡潔な説明に留意し、言語の実際の使用を通じた多様な反復練習を計画的に行いたい。語彙や文法・文構造は、常に「実際の使用」を意識した指導を心がけ、3年間を見通した指導計画において、日本語との違いに留意し、生徒の実態を踏まえた指導も工夫したい。

    連載

    緊急寄稿/いじめ防止対策推進法で学校や教師に求められること 東京理科大学教授
    八並 光俊
    特別支援教育のさらなる充実を求めて(7)中学校における生徒指導上の問題と発達障害 高知大学准教授
    鹿嶋真弓
    学級づくりと特別活動(7)授業中に守りたいルールをどう指導するか 関東学院大学特任教授
    松永昌幸
    わたしたちの学校づくり(7)「憧れ」「誇り」「愛着」を抱く児童生徒の育成−小中連携を通して 埼玉県川越市立名細中学校長
    中野浩義
    評価を指導に生かす(3)中学校数学科教員の実践的指導力の向上をめざす福井県評価資料 福井県光陽中学校・福井県評価資料作成委員会
    水野克己
    小中学校国語の授業づくり(8)中学校−実生活で生きて働く国語の力を付けるための「話すこと・聞くこと」の授業 鳴門教育大学附属中学校教諭
    大井育代
    小中学校外国語教育のあり方(8)中学校1年英語の授業の実際 東京都千代田区立九段中等教育学校指導教諭
    本多敏幸
    どうする?小学校図画工作の授業(4)なぜ「絵」で表すのか 東京学芸大学准教授
    西村 徳行
    教材で子どもが輝く小学校社会科の授業(8)沖縄県・宮古島の地下ダムから何が見えるか?−宮古島の農業の変貌が見える 東北福祉大学特任教授
    有田 和正
    小学校算数の発展・応用を学ぶ授業をつくる(15)3年 青山学院大学教授
    坪田 耕三
    小学校理科の授業づくり(20)6年B(3)「生物と環境」 文部科学省教科調査官
    村山哲哉
    教育測定・統計入門(20)二要因の分散分析の事後検定 法政大学教授
    服部 環
    学校の法律問題(8)食物アレルギーの公表 日本女子大学教授
    坂田 仰
    だんわしつ/特別支援教育になって学校現場で感じたこと 元愛知県公立小・中学校教諭
    馬場賢治
    ひとりごと/秋日和 元公立中学校教諭
    吉冨 久人