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月刊誌 指導と評価

2013年 7月号
  1. 2013年 7月号  Vol.59-7 No.703  定価:450円
特集
  • 校内研修-授業研究を通して
  • 【在庫なし】
  • 特集

    校内研修・授業研究を効果的に進めるために         
    教員研修センター主任指導主事  永尾 剛

    ★豊かな指導経験・指導技術を身に付けた多くの教員が退職を迎える今後は、教員同士が協働性を発揮し、チームとして互いの資質能力を磨き・高め合う校内研修・授業研究を進めることが重要です。
    ★校内研修・授業研究の活性化を図るためには、まず「つまらない」「役に立たない」といった負の意識からの脱却が必要です。そのための手だてを踏まえたモデルの一つが参加型の授業研究です。
    ★校内研修・授業研究を効果的に進めるための礎はマネジメント力の向上と意識改革です。

    子どもが育つ、教師が育つ、校内研修
    和歌山大学  附属小学校

    ★和歌山大学教育学部附属小学校の校内研修は、毎年5月中旬から6月下旬にかけて全21学級の担任および専科教員が全教科・領域にわたって研究授業をすることによって行われている。特色は、仝Φ罐董璽泙凌陛検Ω‐擇箸靴徳完で観る3つの授業(期間の前中後に設定)と、グループに分かれて観る授業に区別して時間的効率化を図る。研究課題をもとに授業を観る「視点」を共有する。6┻腸颪離織ぅ廚鬘骸鑪猴儖佞靴董研究目的に応じて選べるようにする。ぜ業記録をもとに子どもたちの学びを探る―などである。この取り組みにより、教師が変わり、授業が変わり、そして子どもたちが変わっていった。

    校内研修の充実−言語活動の充実を図る授業研究を通して
    前大阪市立十三小学校長  斉藤喜明

    ★言語活動の充実は新学習指導要領の中心的なポイントであり、言語活動は各教科などの目標を達成するための手段であるといえる。各教科にわたるため指導者が意図的、計画的に言語活動を授業のどこで、どのように位置づけるのかを明確にしておくことが大切である。
    ★言語活動の充実を図るためには研修が欠かせないが、小規模校で効果を上げるためには研究の視点を決め、協同的に研究授業や研究協議を行うことが大切である。

    教育理念を基底にした校内研修の実践−国語科授業研究のまとめ
    前さとえ学園小学校副校長  神林照道

    ★私立学校には、それぞれの学校独自の「建学の精神」があります。そのため、校内研修を実施する際、この建学の精神(教育理念)を基底にしなければならない宿命があります。
    ★校内研修を具体的に実施する前に、まず教育理念を確認し合いました。そして「基底となる学習指導観」「目指す学習像」を明確にしました。そのうえに立って、「国語科の課題」を設定しました。
    ★研修の合い言葉は、「共通の土俵の上に立って共に考え合い、学び合い、話し合い、語り合いながら研修を進めよう。」でした。

    “学び合い”の学校へ
    群馬県富岡市立東中学校長  小林 肇

    ★“学び合い”を取り入れ、生徒一人残らず学習に参加する授業改善を目指す。
    ★教師も互いの実践に学び合う体制づくりをし、同僚性の構築を目指す。
    ★学年研修を主とした校内研修を進め、年間六十回以上の授業研究会を実施する。
    ★保護者・地域に毎月授業を公開し、学校との連携を強めていく。

    学力向上への挑戦〜授業研究の充実に向けた取組〜
    広島県廿日市市立佐伯中学校教諭  川本憲明

    ★本校は中学校平成21年当初、「基礎学力の未定着」、「授業規律の不徹底」など学力面・生徒指導面の両面で大きな課題があった。その学校が、学力向上対策事業の多くの取組によって、現在では両面で大きな成果をあげている。多くの取組の中で、授業改善に大きな効果があったと考えられるものに「拡大教科部会と模擬授業」と「“ほっと”カードを活用した10分間授業参観と校内授業参加型研修」は、教員の授業力と生徒の自己肯定感の向上に効果があったと考えている。

    生徒指導で課題抱えるからこそ授業研究
    神奈川県相模原市立内出中学校長  高野良彦

    ★生徒指導に喫緊の課題を多く抱えている厳しい状況の中「にもかかわらず」ではなく、「だからこそ」の授業研究。
    ★授業の中で生徒に達成感や自己肯定感を感じさせることが学校をよくする。
    ★望ましい授業改善のための6つの視点=当たり前のことを当たり前に実践していく。
    ★「全員野球」を合い言葉に学校改善に取り組み、地道に無理のない取組を継続する。

    ICTを活用した授業についての校内研修
    信州大学教授  東原 義訓

    ★‐霾鶻萢冉塾呂魄蘋するためにICTを活用する場合と、∋愼海瞭散顱学習の道具としてICTを活用する場合との2種類がある。
    ★「教員のICT活用指導力チェックリスト」によって、実態を把握して、校内研修を企画することが第一歩である。
    ★新たな学びの創造は、正解を教えない教育の実現であり、ICTを活用して協働で創りだすものである。
    ★ICT活用の研修の本質的な意味は、新たな学びを指導する方法の研修であるということ。
    ★児童生徒の変容が実感できるような校内研修を企画することが最も重要である。

    連載

    特別支援教育のさらなる充実を求めて(3)高機能自閉症などの特徴と支援 国立特別支援教育総合研究所総括研究員
    笹森洋樹
    学級づくりと特別活動(3)学級会のスタートで学級づくりを軌道に乗せる 文部科学省視学官
    杉田 洋
    わたしたちの学校づくり(3)「生徒指導充実校」から「学校生活充実校への転換」−「自信の回復」と「意欲の情勢」をめざした平成24年度 東京都荒川区立第四中学校長
    坂 光司
    新しい教育評価の動向(24)採点基準の分類による採点の質的向上 静岡県立袋井高等学校教諭
    鈴木 秀幸
    小中学校国語の授業づくり(4)中学校「読むこと」生徒の読みの構築のために「多様な活動」を設定した授業づくりを−「少年の日の思い出」 東京学芸大学附属竹早中学校教諭
    森 顕子
    小中学校外国語教育のあり方(4)中学校の言語活動の充実の指導はどうするか 東京都豊島区立千登世橋中学校主幹教諭
    田中すみ子
    どうする?小学校図画工作の授業(2)学習指導要領のポイント 文部科学省教科調査官
    岡田京子
    教材で子どもが輝く小学校社会科の授業(4)大阪の街から何が見えるか? 東北福祉大学特任教授
    有田 和正
    小学校算数の発展・応用を学ぶ授業をつくる(10)3年 青山学院大学教授
    坪田 耕三
    小学校理科の授業づくり(16)4年B(1)「人の体のつくりと運動」 文部科学省教科調査官
    村山哲哉
    教育の窓(19)学習意欲の喚起−入学試験から資格試験へ 静岡県立袋井高等学校教諭
    鈴木 秀幸
    教育測定・統計入門(16)検定の多重性と一要因の分散分析 法政大学教授
    服部 環
    学校の法律問題(4)宗教的理由による授業拒否 日本女子大学教授
    坂田 仰
    だんわしつ/感性を育む音楽 作曲家・新潟大学教授
    清水研作
    ひとりごと/こんな生徒がいたのでは 元公立中学校教諭
    吉冨 久人