月刊誌 指導と評価

2019年 5月号
  1. 2019年 5月号 Vol.65-5  No.773  定価:450円
特集
指導要録の改訂(1)
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特集

指導要録の審議と改訂の概略

教育評価総合研究所代表理事  鈴木秀幸

★今回の教育課程の改訂は、コンピテンシーや21世紀型スキルなどを参考に、育成すべき資質・能力を検討した。これが三つの柱に整理されたことで、学習評価のあり方も三観点に整理された。教員の負担軽減の観点からも記述量を減らすことを目指した。
★①観点によって評価方法が異なることと、②指導要録の重要な役割である総括的評価(中高では評価の統一に直接関係する)についてあまり議論できなかったことが悔やまれる。とくに「思考・判断・表現」は、評価方法の改善を国が主導しなければ進まない。国立教育政策研究所の参考資料に期待する。
★評定の存廃や、情意面の評価を他観点と同列に扱うべきでないとする意見が多かったにもかかわらず、現状維持となった。これらも問題があると考えている。
★内申として高校入試・大学入試に利用される以上は、評価の統一が必要だと考えるが、その道筋は見えない。やはり国立教育政策研究所の参考資料に期待する。

観点別学習状況-新三観点と情意領域の評価をどう考えるか

京都大学准教授  石井英真

観点別学習状況-「思考・判断・表現」

教育評価総合研究所代表理事  鈴木秀幸

観点別学習状況-「知識・技能」の評価の考え方と方法

上智大学教授  奈須 正裕

観点別学習状況を高等学校で新設

東京都立白鷗高等学校・附属中学校長  善本久子

観点別学習状況-国語

文教大学教授  藤森裕治

観点別学習状況-小学校英語

信州大学教授  酒井英樹

「特別の教科 道徳」の評価

武庫川女子大学教授  押谷 由夫

特別支援教育の観点から指導要録記入の配慮事項

筑波大学教授  川間健之介

連載

巻頭言/新しい指導要録に思う 文教大学学園長・応用教育研究所所長
石田 恒好
「教師力」アップセミナー 子どもとともに成長する教師をめざして(2)人を育てるということ-初任者指導教員の役割から考える- 創価大学教職大学院准教授
大関 健道
QUを活用したPDCAサイクルで教育実践の向上をめざして(2)子どもたちの人間関係づくりを基盤にした学級づくりにこだわった実践に学ぶ 早稲田大学教授
河村 茂雄
続説明文・意見文を書くことの指導(3)小学校・説明文を書く指導-低中学年- 筑波大学附属小学校教諭
青山由紀
特別寄稿/パフォーマンス評価の実践研究(1)児童生徒の資質・能力の育成に向け、「目標、内容、指導、評価」の一体化を目指した実践 埼玉県立総合教育センター教育課程担当指導主事兼所員
篠田 俊文
思考・判断・表現の評価と指導〈中学校〉高校入試問題の分析から(7)〈国語科〉論述式問題にかかわる諸問題(2)-問題の妥当性について- 「指導と評価」編集部
「指導と評価」編集部
教育統計・測定入門(76)能力値の十分統計量の応用事例 法政大学教授
服部 環
教育相談はこう学ぶ!-全国各地の特色ある教育相談研修(2)子どもの思いを受けとめる教師の対応力向上研修 石川県教員総合研修センター
原 裕美子
こうすればうまくいく!スペシフィックSGE(3)子どもに寄り添うエンカウンター 東京都公立中学校教諭
加藤 みゆき
通常学級の実践から学ぶ特別支援のヒント52(2)注意を向けることが苦手な子どもへの教師のメッセージの工夫 埼玉県立大学准教授
森 正樹
授業をみる・語る・研究する(1)カウンセラーと授業 埼玉県立大学准教授
森 正樹
公認心理師の資格をもつガイダンスカウンセラーの実践(2)学校で働く心理職としてのこれまでとこれから-公認心理師誕生をふまえて- 都内私立高校専任カウンセラー
遠藤裕子
講座キャリア心理学-キャリア発達を支援する-(2)マッチング理論 労働政策研究・研修機構副統括研究員
下村英雄
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