月刊誌 指導と評価

2021年 1月号
  1. 2021年 1月号 vol.67-1 No.793  定価:450円
特集
❶ICTとオンライン教育❷ネット依存
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特集

❶ICTとオンライン教育/教育の情報化の推進~「GIGAスクール構想」の実現に向けて~

文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課  井澤主水

★令和の時代にあって、デジタル化の推進は、質の高い教育を実現する上で必要不可欠です。しかし、我が国の学校におけるICTの利活用は世界に後塵を拝しており、学校ICT環境には自治体間格差も生じています。文部科学省としては、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを実現するため、令和の時代のスタンダードとしての学校ICT環境の実現を目指し、ハード・ソフト・人材を一体とした整備を進めてまいります。

❶ICTとオンライン教育/オンライン教育を進めるために

信州大学学術研究院助教  佐藤和紀

★COVID-19による休校中、「同時双方向型オンライン指導」を行った教育委員会の割合は15%だった。
★GIGAスクール構想は、COVID-19による休校を踏まえて前倒しされ、2020年度中の整備されることが決まった。
★休校中、子どもたちは紙で配布された教材の量の多さに困り、教員はオンライン授業に踏み切れなかった。
★休校中にオンライン授業を取り組んだ学校は、日常的にICTを活用してきた。
★ハイブリッドな学びを実現していくためには、情報活用能力の育成が必須となる。

❶ICTとオンライン教育/新地町におけるICT活用教育について

福島県新地町教育委員会  千葉正俊

★十年に及ぶ数々の実証事業を通して取り組んできたICT活用教育について、主な活用例とその成果と課題、さらには活用を進める上で必要なことは何か。また、クラウドを用いた持ち帰り学習の実践から、データに基づいた適切な支援の可能性と今後GIGAスクール構想により急速に進む環境整備に向け、ICTを効果的に活用するために必要な教師による授業設計の重要性について述べる。

❶ICTとオンライン教育/オンラインを取り入れた新しい教育の創造

千葉県柏市立手賀東小学校長  佐和伸明

★新型コロナウイルス対策により、一人一台端末環境が急速に整いつつある。「コロナ禍において、一人一台端末がどのように活用できるのか?」という議論が、今後どこの学校でも起こってくるであろう。
★オンライン授業の有用性や可能性は、学校休業時だけではない。学校再開後においても、オンラインを活用した新しい教育のあり方について考えていきたい。

❶ICTとオンライン教育/ユニークなオンライン授業の実践

新渡戸文化中学校教諭  芥 隆司

★新渡戸文化学園の教育活動の最上位目標は「幸せを創る人の育成」であり、そのために内発的動機づけから「自律型学習者」に成長してもらうことをめざしています。本稿ではオンラインで行った教科学習の数学での創作を取り入れた授業例と全国の大人とつながる教科横断授業の例を紹介します。オンラインでも変わらないポイントとオンラインの利点を生すことができるよう取り組みました。

❶ICTとオンライン教育/オンライン教育の先進例

武蔵野学院大学准教授  上松恵理子

★海外ではすべての教科で1人1台のコンピュータを使用する事例が増えている。日本もGIGAスクール構想に対応して、児童生徒への配布は増えつつある。日本の教室でもオンラインを使った授業を行うことが日常となれば、休校などの措置があった場合には、家でもどこでもオンライン教育が行われるようにしなければならない。

❷ネット依存/脱受動的ネット利用

聖徳学園最高情報セキュリティ責任者  横濱友一

★私たちの日常生活に、欠かせないものとなっているネット。大変便利なツールであるが、使い方を間違えると私たちの社会生活や健康に大きな損害をもたらすものとなってしまう。
★本稿では、まず依存の定義から述べ、そこからネット依存とは何かを紐解いていく。そして、中学高校課程におけるネット依存対策の実践事例を紹介しながら、現代社会に求められていることは何なのかについて考察していく。

❷ネット依存/ネット依存の予防・対応策~家族支援の観点から~

岡山県精神科医療センター  宮田純平

★インターネットやゲームのやりすぎは子どもの日常生活に少なくない影響を与え、家庭内では親子の対立や悪循環ができてしまうことがある。
★今回は、子どものネット依存に悩む家族を対象にした家族教室の中でお伝えしているかかわりの工夫について紹介し、子どもの力だけでは折り合うことのむずかしいインターネットやゲームに対して、家族支援の観点からどのようにアプローチできるのかを検討したい。

❷ネット依存/ネット依存からの回復支援~MIRA-i:依存回復支援サービスの事例~

公認心理師・臨床心理士・社会福祉士  森山沙耶

★子どものネット依存が社会問題化する中、家庭や学校ではその対応に苦慮しており、医療機関だけでなく身近に相談できる専門の相談機関の普及も大切である。民間企業としてネット依存の回復支援サービスを提供しているMIRA-iの実践事例を紹介し、今後の支援のあり方を検討する。
★ネット依存の回復支援においては本人だけでなく、保護者等を含めた家族全体に対するアプローチが重要と考える。

❷ネット依存/子どもの育ちとネット依存~養護教諭の立場から~

名古屋市立比良小学校養護教諭  加藤直子

★ネット依存は、子どもが育ちの中で獲得するはずの自己肯定感が低い場合、承認欲求を満たそうとして陥ってしまう行為であるとも考えられる。
★新型コロナ感染予防の休校期間に実施したアンケート調査結果や子どもたちの声から、「ネット利用時間をコントロールできる力」は「レジリエンス」や「自己肯定感」の高さに関係していると推測された。

❷ネット依存/スクールカウンセラーの立場から~SCから見たネット依存の現状と対策~

東星学園スクールカウンセラー  渡辺友香

★インターネットの普及により便利になったが、子どもの発達が阻害され、日常生活に課題や困難が増えている。ネット使用も含めて、健康的な生活が送れているか、細やかに見守り、問題があれば早期に対応することが大事である。
★大人が手本となり、子どもにネットとの向き合い方を伝える必要がある。
★流行や子どもの発達段階に合わせ、大人も学び、考えつづけることが必要だ。

❷ネット依存/親のスマホ依存が子どもに及ぼす影響

明治大学教授  諸富 祥彦

★衝動コントロールができない子どもの増加:その原因は特定できないが、親子間の愛着関係が不十分だと子どもは衝動コントロールが苦手になりやすい。
★親のスマホ依存は、ネグレクトの自覚がない分、十分で応答的な愛着関係の形成を困難にしている。

今月のイチオシ!!ここまでは押さえたい学習評価(9)生徒による評価-生徒の自己評価

教育評価総合研究所代表理事・『指導と評価』編集委員  鈴木 秀幸

連載

巻頭言/ICTを活用したオンライン教育について、思うこと/考えること 東北大学教授
宮本 友弘
小学校英語の総括的評価(1)話すこと(スピーキング) 教育評価総合研究所代表理事・『指導と評価』編集委員
鈴木 秀幸
中学校社会科で主体的・対話的で深い学びを創る(8)アンケート調査を活用した、授業のたえまない改善~形成的評価の視点から~ 神奈川県川崎市立西高津中学校教諭
町田憲二
教育統計・測定入門(91)テストデータへの認知診断モデルの適用 法政大学教授
服部 環
教育相談はこう学ぶ!(22)人間関係を育て集団づくりに役立つ「スキル演習」-特長ある教員研修 神戸市総合教育センター教育相談指導室指導主事
廣岡千絵
「概念」を教える・学ぶ(9)概念の名前と定義 東京学芸大学名誉教授
河野義章
知的交流を取り入れたSGE(4)知的交流を活性化するSGE-対話のある授業を進める 対話のある授業みらい研究所所長
水上 和夫
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