コロナ禍での教育相談の取り組み 豊島区立千登世橋中学校の実践

千登世橋中学校は東京都豊島区にある全校生徒400名程の公立中学校です。毎年、教育相談の一環として、「ちとホッとタイム」という全生徒と教師との二者面談を取り入れています。今回は、その「ちとホッとタイム」の取り組みの概要、さらに、コロナ禍における文通方式での「ちとホッとタイム」の取り組みについてご紹介いただきました。ワークシートもご提供いただいておりますので、ぜひ取り組んでみてください。 

「ちとホッとタイム(文通方式)」について 

 本校では、①生徒の不登校・学校不適応を未然に防ぐ、②生徒の気持ちに気づき生活指導に役立てる、③生徒と教師の関係づくりをし、相談できる流れを作る ことを目的として「ちとホッとタイム」を設けています。 

 このちとホッとタイムは、生徒に「話をしたい先生」のアンケートを取り、全生徒が希望した教師と行う二者面談です。生徒の立場からすれば、担任の教師以外に、いざというとき相談できる「心の担任」ができるというメリットがあります。教師の立場からすれば、心配な生徒には、早めに「ちとホッとタイム」の担当者が話を聞くことができます。また、トラブルがあった生徒に話を聞きたいときに「ちとホッとだから」と言うと、本人も周りの生徒も呼び出されたと警戒することがなくなるというメリットがあります。 

 やり方は、①学年先生の中で生徒が話したい先生を4人以上選ぶ。(どの先生でもよいという選択肢も入れる。)校長・副校長・栄養士・養護教諭・SCはフリーとし、どの学年の生徒も選ぶことができる。②ちとホッと担当教師を割り振る。(担当人数は20名弱となる。)③教師と生徒と相談して日時を決め面談を行う。④年間を通して随時行う、という流れです。 

 しかし1人あたり15分程度の時間を確保することは、メリットの大きさは分かっていても二者面談の全員実施は難しいものがあり、実施方法が毎年の課題となっていました。 

 長い休業で生徒の心のケアが必要だが、例年通りの「ちとホッとタイム」はこの状況では実施はできないため、文通方式で行ってみようということになりました。(別紙) 

 やり方は、①カードの先生の中から先生を選ぶ、②教師を割り振り、担当の先生のところに印をつける、③カードの印で担当の先生を確認したら、話したいことや質問を書く、④担当の先生がその返事を書いて本人に渡す、③④を繰り返す、という流れです。 

 今年度だけの対応のつもりでこの形にしましたが、文通方式ならば、生徒は最初の手紙を一斉に書くことができ、教師も空き時間に返事を書いて素早く対応することもできます。何度もやりとりをしたい生徒はずっと続けることもできるし、話したい生徒は話す約束を文通ですることもでき、希望する生徒や心配な生徒とは今まで通り話すこともできるので、これまでの時間の課題も解決できたので、一石二鳥だと思っています。 

 豊島区立千登世橋中学校 笠 さわ子 

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