コロナ禍の学校現場で実践されている学級集団づくりについての実践レポート

コロナ禍の影響により、6月から登校再開となりましたが、例年との違いに手探り状態でのスタートでした。また、様々な場所をこまめに消毒して、児童・生徒の感染には最善の注意をはらって登校させている先生方の姿が至る所で見られました。

学校現場では、常に3つの密(密閉・密集・密接)を意識して学習や生徒たちとの人間関係づくりに当たる必要があり、先生方は苦戦していました。例年との違いに「不安や焦り」もあり、時間的にも物理的にも、「人間関係づくりの難しさ」を感じているようでした。距離を取るために全員が前を向いて授業を受ける、配膳後の給食は、話さず前を向いて食べるなど、感染症を予防するためには、「人との関わり」について、今までの逆を意識して教育現場で奮闘していました。早い段階で教育相談を実施して児童・生徒の声に耳を傾ける学校や、技能教科の授業で、手作りの飛沫防止シートなどを作成して学習を展開している学校もありました。

今年、QU研修会の結果データから気になったことは、意欲尺度の「教師との関係」の得点が低いこと、6月から登校開始で生徒たちとの人間関係が時間的・物理的に築きづらく、承認得点にも影響が出ていること、かかわりのスキルが低いことなどでした。いま必要なことは何か、何が出来るか。10年間不登校の子どもたちと向きあい、学級づくりをした経験を整理して導いたのは、学級の状態に応じて取り組めそうな構成的グループエンカウンターの実施です。こういう時期だからこそ、構成的グループエンカウンターを通して「聞くスキル、話すスキル」をしっかり身に付けさせたいと思います。「良いところ探し」「私は私」「知ってるつもりビンゴゲーム」などは、比較的、学級の状態に応じて取り組めそうです。それと並行して「かかり・委員会活動」をしっかり実施して、児童・生徒に責任感の育成を図ることも大切です。

2人組でできるエクササイズは、「アドジャン・質問ジャンケン」「二 者 択 一」などで、ソーシャルディスタンスが守れる集団になると、3~4人のグループでできるエクササイズを実施します。「ほしいのはどっち」(図書文化社:やくそくノートより)「アドジャン・質問ジャンケン」「二 者 択 一」「ぴったんこゲーム」などです。特に「ぴったんこゲーム」は非言語で実施でき、いずれも好評でしたので資料を添えます。

千葉県教育カウンセラー 明里春美

参考図書

・國分康孝・國分久子総編集『構成的グループエンカウンター事典』図書文化

・河村茂雄監修・品田笑子著『みんなのやくそくノート』(小学校3年以上、学年別4分冊)図書文化

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