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特集
❶「探究的な学び」の充実/“学習”としての“探究”-問い直さなければならない「『話し合い』観」-
★本稿では、探究学習における「話し合い」にフォーカスし、そのあり方を根本的に見直すことを提案する。従来の共通問題を前提とした話し合いではなく、話し手を丸ごと受け止める共感的な聴き方を重視する新しいアプローチを紹介する。子供たちには、話し合うこと自体が自らの探究を振り返る契機になる。ここで提案する話し合いのあり方は、他者の尊重を重視する「協働的な学び」とも軸を一にするものである。
❶「探究的な学び」の充実/探究的な学習の指導過程
★探究的な学習の指導には、一定の指導プロセスが必要である。より洗練された探究になるようにするための指導プロセスについて、オーストラリアの評価基準を参考に、課題や問題の特定から改善点の指摘まで、学習の構成要素をいくつかに分けて、学年・学校段階順に説明していく。
❶「探究的な学び」の充実/小学校における「探究的な学び」の指導-「どのように学ぶか」「何について学ぶか」-
★本稿では、探究的な学びの必要条件を「どのように学ぶか」と「何について学ぶか」の二点から検討する。前者については、探求の過程を経由すること、後者については、実社会や実生活における物事の本質を探ろうとすることと捉え、幼稚園や小学校における実践を通して、これらの必要条件を具現化するイメージを伝える。
❶「探究的な学び」の充実/中学校・高等学校における「探究的な学び」の指導-「ちゃんとするマインド」をいったん手放す-
★探究的な学びでは「MUSTではなくWILL」が教員にも生徒にも重要です。教員が「ちゃんとするマインド」を手放し、生徒の問いを育て、試行錯誤のプロセスに寄り添うことが求められます。教員の役割は「教える人」から「伴走する人」へと変化し、教員は生徒が試行錯誤しながら学びを深めていくことを支えます。教える側が成長し続けることで、生徒もまた育っていく。そんな“学び合う関係”こそが、これからの教育では大切なのです。
❷負の感情とどうつき合うか/いじめ加害者の負の感情-「加害者支援」の視点に立ったいじめの予防-
★いじめ加害の前後には様々な負の感情があり、負の感情をそのままにしておくことは心身状態の悪化につながります。さらに、被害と加害の立場の入れ替わりもありながら、いじめが続いていく可能性も高めます。「暴力を伴わないいじめ」では、被害・加害をともに体験している子どもが多く、そのことの長期的悪影響が明らかとなっています。加害の支援には被害の有無も聴き取り、被害の支援も含めた総合的で長期的な支援の意識が重要です。
❷負の感情とどうつき合うか/不登校との関連から考える「教師への負の感情」-学校心理学における「チーム援助」の視点から-
★子どもや保護者から教師に向けられる負の感情は、適切に捉え理解をすることで、その感情の背景にある願いや、ニーズに気づくチャンスとなります。その反面、負の感情に翻弄され、初動を誤ることで、不登校の発生を、助長する結果につながる可能性もあります。本稿では、「教師への負の感情」を手がかりに、「チーム援助」の視点から、子どもたちの健やかな発達を支える体制づくりについて考えます。
❷負の感情とどうつき合うか/自分への負の感情(自傷)
★若者の自傷行為の多くは、身体の痛みによって心理的苦痛を疎隔化使用とする行為として理解される。心理的苦痛の要因は様々であるが、自傷行為はそれによる苦痛を一時的に軽減できるために習慣化しやすく、自分自身によるコントロールが困難になることがある。精神科では自傷以外の行動で心理的苦痛を軽減するスキルの獲得をめざす治療が行われているが、学校が子ども・保護者を医療機関に紹介したあとも、学校・医療機関との密な連携が必要である。
❷負の感情とどうつき合うか/教師自身の負の感情
★負の感情は人間に必要なものですが、強い感情が長く持続しすぎると心身の健康が損なわれます。負の感情とうまくつき合うには、抑え込むのではなく長引かないようにすることが重要です。これには、過去や未来に向きがちな意識をそのつど切り替え、なるべく現在に留める時間を増やすことが効果的です。これは一朝一夕にはできませんが、あきらめずに繰り返し取り組むことで徐々に上達する、「心の筋トレ」といえるでしょう。
連載
| 巻頭言/「負の感情」のかげとひかり | 東京成徳大学前学長 新井邦二郎 |
|---|---|
| 次期教育課程における学習評価の改善策はこれだ!(4)文科省の学習評価に関する審議では、目標準拠評価の総括的評価の議論も!-評価の統一性の議論も必要- | 教育評価総合研究所代表理事 鈴木秀幸 |
| 言語技術としての「事実と意見の区別」(17)裁判員裁判を支える両輪-一般市民の責任感と司法関係者の専門的知見・技術- | 神戸地方裁判所部総括判事 大西 直樹 |
| 協働学習が成り立つ学級集団づくり(5)教職員集団づくりとチームでの学級集団づくり | 早稲田大学教授 河村 茂雄 |
| 明日の教育を拓く-研究開発学校の挑戦(3)一人に問いにみんなが関心を寄せ、対話を通して練り上げていく「かがやく時間」-奈良女子大学附属小学校- | 日本大学教授 山森光陽 |
| カリキュラム・マネジメント推進における校長のリーダーシップ(4)望ましい授業や子どもの行動を価値付け発信する | 甲南女子大学人間科学部教授 村川雅弘 |
| 資質・能力をはぐくむメタ認知の指導(4)メタ認知指導のポイント-どう教えるのか? | 大阪公立大学教授 岡本 真彦 |
| これからの学び方改革-展望的論考-(2)知識理解から理論による探究力へ | 大阪教育大学名誉教授 北尾倫彦 |
| コーチングに学ぶ「対話力」(5)同僚性を高めるコーチング(1) | 「教と育」研究所代表 内藤睦夫 |
| つなぐ・つながる支援(5)放課後等デイサービス-障害のある多様な子どもたちの発達を支援- | かすかべ学園学園長 杉下 悠真 放課後等デイサービス オンリーワン代表 小林 翼 |
| 書評/内申書を問う 教育評価研究からみた内申書問題 | 教育評価総合研究所代表理事 鈴木秀幸 |



