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特集
❶教師のファシリテーション力/ファシリテーターとして伴走する教師の役割ー主体的・対話的で深い学びを促し、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実につなげるー
★ファシリテーターとしての教師は、対話的な学びの場を通して子どもの主体的な学びと深い学びを促す役割を担う。授業デザイン、場のコントロール、意見の外化や共有を通じて、意味の形成や概念化を導く。さらに、教授パラダイムと関連させた学習パラダイムの実践、主体的に学習に取り組む態度の育成、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実など、学校教育独自のファシリテーションも求められる。
❶教師のファシリテーション力/ファシリテーションを生かした授業づくり
★ファシリテーションを生かした授業づくりでは、教師は「教える人」に加え「学びやすくする人」としての役割が求められる。授業は「問いー発散ー収束ー振り返り」の四つのフェーズで構成し、子どもの主体的な学びを促進する。座席配置や問い方、傾聴、言い換え、視覚化、タイムマネジメントなどの技法を用いることが効果的であり、校内会議や研究協議会もファシリテーション力向上の場となる。
❶教師のファシリテーション力/「主体的な学び」を促すかかわり方と「協働的な学び」を支えるファシリテーション・スキル
★令和の教育では「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が重視され、両者は互いに補完し合う関係にある。教師にはファシリテーターとしてのかかわりが求められ、傾聴や共感による主体性の支援、SGEを活用した心理的安全な場づくりが重要である。基本的心理欲求(自律性・有能性・関係性)を満たすことで内発的動機づけが高まり、対話的なかかわりが学習者の成長を加速させると期待できる。
❶教師のファシリテーション力/子どもたちの自律的な学びを促す形成的フィードバック
★自己調整学習とは、学習者が目標達成に向けてメタ認知を働かせながら自らの学びを主体的にコントロールする学び方である。また、形成的フィードバックとは、学習プロセスにおいて学習者の思考と行動の改善を意図して提供される情報のことである。教師は学習者の「伴走者」として、対話を重視し、学習者の自己効力感やメタ認知力の育成を心がけたい。
❷こころといのちの教育/思春期の子どものゆらぎと自殺予防
★わが国の自殺者数は、全体としては減少傾向にあるものの、子どもについては増加傾向にある(厚生労働省「自殺対策白書」2024)。他国に比べても日本の若年層の自殺死亡率は高い。本稿では、思春期の死生観を著者らの調査結果をもとにひもとき、自殺予防について考察したい。
❷こころといのちの教育/いのちに託されたミッション
★小中高生の自殺が増えつづけ、2024年は527人と1978年の統計開始以来、最も多い人数となった。私たち大人自身が、自分を大切にし、自己を受容することで他者受容することができるようになることは、子どもにとっても生きやすい社会につながる。本稿では、高校生に向けて行った著者の講話をもとに、生き方のメンターとしての教師の存在にふれてみたい。
❷こころといのちの教育/「見えない何か」との対話ー対話教育の核にあるものー
★対話教育の核には、「自己との対話」がある。その対話の中で、「自己との対話」が深まるような「他者との対話」。それが対話教育の核心である。そして、人生で絶対的な窮地に立たされたときになされる「深い自己との対話」は同時に「見えない何か」との対話でもある。この視点から対話教育に欠けているものを見直すことが必要ではないだろうか。
❷こころといのちの教育/いのちのカウンセリング
★「いのちのカウンセリング」とは、福井県カウンセリング研究会を立ち上げた故山崎正先生(元福井大学名誉教授)が晩年に提唱・実践されていたカウンセリングである。研究会は2024年で創立60周年を迎え、私は世話人スタッフに加わって活動している。そこで引き継がれてきている「いのちのカウンセリング」について、私なりのアプローチで語ってみたい。
❷こころといのちの教育/自己存在のメタ認知を支援するースピリチュアリティ的認知と心理支援ー
★「生きている意味」「存在している意味」などを「メタ認知」することによって、自己を追い詰めている認知をしっかりと把握し、否定的感情から肯定的感情へ、否定的行動から適応的行動へ、ネガティブな思考から受容的思考へ変容する影響を与える。その第三世代認知行動療法の考え方や技法を通じて新しい概念としての「スピリチュアリティ的認知」に通じた効果的な児童生徒への心理支援のあり方を考察する。
連載
| 巻頭言/学習者とともに学ぶ教師 | 淑徳大学教授 青山由紀 |
|---|---|
| 言語技術としての「事実と意見の区別」(18)連載を振り返ってー日本のこれまでとこれからー | 文部科学省教科書調査官(体育) 渡辺哲司 「指導と評価」編集部 「指導と評価」編集部 |
| 次期教育課程における学習評価の改善策はこれだ!(5)教育課程企画特別部会第10回の配付資料から学習評価の方向性を考える | 教育評価総合研究所代表理事 鈴木秀幸 |
| 協働学習が成り立つ学級集団づくり(6)学級集団づくりと教員組織づくり | 早稲田大学教授 河村 茂雄 |
| 明日の教育を拓く-研究開発学校の挑戦(4)児童生徒が表現したことを互いに共有して認め合う素地を育成する「情報の時間」ー春日井市立出川小学校/高森台中学校ー | 日本大学教授 山森光陽 |
| カリキュラム・マネジメント推進における校長のリーダーシップ(5)生活科と総合的な学習の時間の充実で児童を変える | 甲南女子大学人間科学部教授 村川雅弘 |
| 資質・能力をはぐくむメタ認知の指導(5)メタ認知指導の見取り図 | 大阪公立大学教授 岡本 真彦 |
| これからの学び方改革-展望的論考-(3)論理的思考力と創造性の育成 | 大阪教育大学名誉教授 北尾倫彦 |
| 熟達教師たちの「実践知」を語る(6)深い学びを実現する2つの「教材」と「研究」ー「子どもの考え」を根幹に据える授業ー | 日本赤十字東北看護大学准教授 岩本宏幸 |
| つなぐ・つながる支援(6)外国籍児童の支援ー1つの難民家族のケースを通してー | NPO法人子ども支援プラットフォーム 山田 彩 |
| データで読み解く子どもたちのいま(1)子ども支援アプリ「ぷりんP-LinⓇ」の概要 | 前東京成徳大学教授、一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンター代表理事 田村節子 |



