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特集
特集❶令和3年度全国学力調査の分析/全国学力・学習状況調査の概要
特集❶令和3年度全国学力調査の分析/小学校国語
★今回の調査で正答率の低かった問題に着目すると、PISA調査と同様に「書いてはいるが、求められている条件にそって読んだり書いたりすることができていない」という課題を見いだせる。
★日々の国語の授業においては、まずは「文章をていねいに読む」ということ、そして「しっかり考えて書く」「きちんと見直す」ことが大切である。
特集❶令和3年度全国学力調査の分析/中学校国語
★中学校の調査問題は、テレビ会議や電子メールなど、これまで授業で取り上げてこなかった題材を取り上げるなどの工夫が見られた。授業で学習したことを、生徒が十分に活用できていないという課題点を明らかにした。他教科等の学習や社会生活の中で実際に使える資質・能力を育成する必要がある。調査問題を参考にして、ICT活用なども含めた授業改善に取り組んでいくことが大切である。
特集❶令和3年度全国学力調査の分析/小学校算数
★今回の調査問題の特徴として、①学習や生活への「活用」、②「解決過程」の表現、の2点を指摘できる。
★正答率が低い問題を見ると、子どもたちに「説明力」が欠けていることがわかる。
★子どもたちに不足している、「論理的に考える力」と「数学的な表現力」の育成を、今後の算数授業改善の視点として指摘したい。
特集❶令和3年度全国学力調査の分析/中学校数学
★前回は関数領域と図形領域で平均正答率に30%以上もの差があったが、今回は領域による正答率の差が小さくなっている。数学を統合的・発展的に見るよい問題、従来の問題点が改善したかを見るよい問題が出題され生徒の実態がより明らかになる一方で、出題にあたっては場面をわかりやすく示す必要性やより適切な解答類型の作成が望まれる。今後は男女別データの公開やジェンダーへの配慮、ICTの活用が望まれる。
特集❷GIGAスクールを楽しむ/教具の歴史からみたギガスクール
★教具の歴史をたどると、「ギガスクール」は「情報ネット時代」の産物である。
★教師と生徒はともに人間でありファジーなので、間に機器を挟むことにより教育活動の本質を理解することができる。
★タブレット活用の成否は、ソフトである「教育用アプリ」の開発と導入に左右される。
★コロナ禍により教育予算の大盤振る舞い、新しい教育に挑戦し楽しもう。
特集❷GIGAスクールを楽しむ/GIGAへのパラダイムシフト-公立小学校での挑戦
★公立小学校で学級担任を務める著者が、仲間とともに行った実践を6つ紹介する。①端末を持ち帰って家で練習する「家族みんなでソーラン節」、②表現する楽しさを味わう「KOMAKOMA」、③一斉指導でも個の尊重をめざす「オクリンク」、④コロナ禍で発想を逆転させた「リモート放送委員」、⑤自分を客観視する「タイムシフトマット運動」、⑥AIで戦略的に競い合う「プログラグビー」。GIGAスクールにアンビバレントな感情を抱く同志の方々にご笑覧いただければ幸いである。
特集❷GIGAスクールを楽しむ/個別最適な学びを実現する「自主学習プラットフォーム」の構築と「探究」の社会科授業
★「学びを止めない」を合言葉として始まった自校のオンライン学習の中での気づきから、「個別最適な学び」の実現をめざした教育実践の概要をまとめた。自主学習の「プラットフォーム」となる学習用ウェブサイトづくり、「探究」のための汎用的能力を獲得させる授業づくりを並行して進め、同期型と非同期型の学びを融合させることで、生徒の「探究的に学ぶ力」を育む可能性を提起した。
特集❷GIGAスクールを楽しむ/ICTを生かした高校での教育実践-教育相談、健康管理、授業への活用を中心に-
★新型コロナウイルス感染症の影響により、学校でのICT教育は一気に加速した。勤務校では、7年前より生徒一人一人にタブレットPCを購入させ、校内ICT設備と合わせてICTを活用した教育を行ってきた。勤務校でのICT機器の運用状況を説明したあと、ICT利用の実践事例(教育相談・健康管理・授業)を紹介する。また、生徒へのアンケート結果からICT教育について考察し、今後の展望について私なりの考えを述べる。
特集❷GIGAスクールを楽しむ/父親と息子とタブレットと
★学習用タブレットとしてiPadが区から貸与された。わが家では「家庭ルール」を決めて学習等に活用してきた。
★学習用アプリ「ロイロノート」は直感的操作ができて使いやすく、プレゼンテーションスライドが簡単にできる。
★タブレットをスムーズに使える先生こそ恐れず迷わずいろいろな使い方に挑戦してほしい。保護者は、わが子が学校でどう学習に活用しているか楽しみにしている。
特集❷GIGAスクールを楽しむ/GIGAスクールの今後を展望する
★GIGAスクール構想によって、学校現場はどのように変わっていくのだろうか。文部科学省・中教審答申をもとに、近未来の授業風景を想定して描きだしてみた。
★これからの教師には何が求められ、どのように成長していくのだろうか。未来を生きる子どもたちに必要なICT機器の操作体験をさせ、さまざまな問題解決体験を積ませていくことが必要不可欠である。
今月のイチオシ!!実効ある目標準拠評価(9)ペーパーテストの改善:小学校理科-「思考・判断・表現」を中心に
連載
巻頭言/全国学力調査の変わらぬ課題 | 東北大学教授 宮本友弘 |
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「教師力」アップセミナー 子どもとともに成長する教師をめざして(10)教育の原点こそ至高の研修場! | 神奈川県川崎市立宮崎中学校教諭 町田 憲二 |
事実を伝え、意見を述べる 自ら進んで取り組む「書くこと」の指導(12)3時間で学ぶ アカデミック・ライティング(後編) | 筑波大学附属高等学校教諭 大内康宏 |
読解力の育成(12)小学校における文学読解指導-スパイラルな学びを成立させる条件- | 筑波大学附属小学校教諭 青山由紀 |
いまどきの特別支援教育(12)「今・ここ」と、「明日をめざして」の両立に向けて | 文教大学教授 小野里美帆 |
ガイダンスカウンセラーの挑戦(12)学校経営に生かすガイダンスカウンセリング | 上級教育カウンセラー・ガイダンスカウンセラー・元東京都小学校学級経営研究会会長 谷戸玲子 |
学びを広げる・学びを深める(9)連載のおさらい | 「指導と評価」編集部 「指導と評価」編集部 |
教育統計・測定入門(102)反事実モデルに基づく媒介分析例 | 法政大学教授 服部 環 |
コラム/人間関係づくりのための基本姿勢 「叱る」ときこそ、心掛けること | 福岡教育大学・九州栄養福祉大学非常勤講師(元福岡市立長尾中学校校長) 岸川 央 |