好評を受けて「小学校編」が登場!
小学校では,入学直後の子どもたちが落ち着いて授業を受けられない「小1プロブレム」や,高学年での学級崩壊が問題になるなど,授業が成立しない状況がたくさん起こっています。子どもたちに学習規律が定着しておらず,また学習へのモチベーションが低い中で,いくら教師が頑張っても,学力向上への効果はかぎられたものになってしまっています。
本書では,そのような問題を乗り越えた学校が,変化した子どもたちの状況に対する共通認識を,教職員集団の中にどのようにつくり出したかについて,全国の学校をサポートする著者らの鋭い観点から説き明かします。また,学校教育の土台となる「集団づくり」は,地道で手のかかる取組みですが,どのように協働を成し遂げていったかを分析します。
目次
序章 公立学校がおかれている現状変革を求められている学校現場/問題は一部の学校/研究指定校の成果の表と裏/
大切なのは学校生活のトータルな満足感/本当によい学校を見つけるための手続き/
問題点を統合することが必要
第1章 公立学校は何を目指すべきか
「生きる力」か「学力」か/スタートは土台としての学級づくり/なぜ学級集団が土台に
なるのか/これからの教育実践のモデルとしたい学校
第2章 学校を動かすには-よい組織の条件-
方法論の必要性/組織が動くための2つの条件/1校内の作戦会議を機能させるには
/2校内の組織体制を機能させるには
第3章 教育実践が低水準になっている学校の問題点
教師も子どもも成長できない学校/組織を変えることが必要
第4章 これからの教育実践のモデルとしたい学校
①横浜市立杉田小学校
②川崎市立有馬小学校
③さいたま市立大砂土東小学校
第5章 各学校の苦戦ポイントとアイデア
①問題意識をもつ
②原因と対応策の仮説を共有する
③すべての教師がすべての子どもを見る
④集団体験を保障する取組み
⑤保護者と連携する
⑥教職員の連携を維持する
⑦サポート資源を見つける
⑧管理職のリーダーシップ
⑨教育委員会のサポート
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