育てるカウンセリングとは
不登校やいじめ、授業不成立などの問題が起こったときに、解決を援助するのが「治すカウンセリング」。一方、こうした問題の発生を予防したり、子どもの適応や自己成長を援助したりするのが「育てるカウンセリング」である。それゆえ育てるカウンセリングとは、教師が日常的に使えるカウンセリングのことである。その最終目標は、自分で問題に対処する能力を育て、自分で問題を予防し、自分で自分を成長させていく能力を育てることにある。「人の迷惑にならないかぎり、ありたいようなあり方をする」人生態度を育てること、これが育てるカウンセリングである。
内容
対話の技術は子どもたちをイキイキさせる。言葉と言葉、心と心をつなぐ知恵を授業に!
目次
第1章 授業と育てるカウンセリング第2章 授業に役立つカウンセリングの基礎
第3章 授業の基本技能
第4章 教えあい学びあいの授業 -グループの活用
第5章 個別対応で伸びる子への援助
第6章 授業における5つの課題
第7章 カウンセリングを授業に生かす教師