月刊誌 指導と評価

2022年 11月号
  1. 2022年 11月号 vol.68-11 No.816  定価:450円
特集
➊情報教育の充実/➋探究×キャリア教育
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特集

特集➊情報教育の充実/校種を通じた情報教育の意義

京都精華大学教授  鹿野利春

★今回の学習指導要領改訂では、教科横断的な資質・能力として言語能力や問題解決能力とともに、情報活用能力が明記された。また、教科の学習指導要領作成に入る前に情報ワーキンググループで、小中高の発達段階ごとに身に付ける情報活用能力が議論され、それがすべての教科・科目で取り入れられることになった。初等中等教育に携わる教員は、その意義と内容を理解し、カリキュラム・マネジメントを含む教科指導に生かす必要がある。

特集➊情報教育の充実/探究に向かう気持ちが育てる情報活用能力

筑波大学附属小学校教諭  辻 健

★児童は日々の学習の中でさまざまな情報を活用して問題解決に取り組んでいる。それを支えるのは「やりたい」「なんとかしたい」という意欲である。
★本稿では、STEM教育の考え方を取り入れて実践している本校の総合活動の取り組みを、情報教育の視点から紹介する。

特集➊情報教育の充実/中学校における情報活用能力の育成-ネットワークを利用したプログラミング教材の開発と実践

一関市立花泉中学校長  奥田昌夫

★中学校における情報教育は、技術・家庭科〔技術分野〕がその中核を担う。本稿では、現行学習指導要領で新たに盛り込まれた「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」を取り上げ、教材開発と授業実践の一例を紹介したい。

特集➊情報教育の充実/高等学校における情報活用能力の育成―情報Ⅰを中心に

東京都立町田高等学校指導教諭  小原 格

★高等学校では令和4年度より年次進行で新しい学習指導要領がスタートし、情報科に関しても全員がプログラミングや情報デザイン、モデル化とシミュレーション、データ活用などを学習する「情報Ⅰ」が始まることとなった。情報科の歴史を踏まえ、情報Ⅰが設置された背景を確認するとともに、情報科の見方・考え方を踏まえた情報Ⅰの実践授業を簡単に紹介する。

特集➋探究×キャリア教育/地域連携型探究学習で、社会とつながる「リアルな学び」を実現する

島根大学准教授  中村怜詞

★変化のスピードの激しいこれからの時代を生きていくには、社会の変化に応じて新たな知識や技能を学び直す必要があります。探究学習は「学び方を学ぶ」のに有効です。
★本稿では、地域と連携して生徒の主体性や課題発見解決力の育成に向けて取り組んだ、隠岐島前高校の実践を紹介します。

特集➋探究×キャリア教育/「探究」を核としたカリキュラムづくりへの挑戦

立命館宇治中学校・高等学校教諭  酒井淳平

★本行では2018年度より、「キャリア教育」と「探究」を核としたカリキュラムづくりに挑戦してきました。カリキュラムの核となる「総合的な探究の時間(コア探究)」について、開発の背景にあった問題意識に加えて、カリキュラムの内容、指導体制、現在の到達点や残された課題を紹介します。取り組みを通じて、大事なのは生徒がマイテーマをもつこと、生徒の学びのストーリーを豊かにすることだということがわかってきました。

特集➋探究×キャリア教育/現実社会とつながりながら、「生きる力」を育む探究学習プログラム

教育と探求社代表取締役社長  宮地勘司

★2004年に起業し、中高生が取り組む探究学習でプログラムを学校に提供し、教室と現実社会をつなぐ活動に取り組んでいます。
★心が動くときが学びのタイミング。探究学習の成否のカギは、生徒の主体性や感情の動きをじゃましないことです。

連載

巻頭言/大学入試科目としての「情報Ⅰ」に思うこと 東北大学教授
宮本友弘
カリキュラム・マネジメント⑺中学校社会科①一時間の授業のあり方-知識を精選し、思考・判断・表現する時間を確保する 神奈川県川崎市立宮崎中学校教諭
町田 憲二
目標準拠評価を教育に生かす⑺わが国の評価基準の問題-8~10月号のまとめ 教育評価総合研究所代表理事
鈴木秀幸
事実を伝え、意見を述べる 自ら進んで取り組む『書くこと』の指導⒇「心幹」を育む「書かせる指導」がどのように生徒に影響するのか-「書かせる指導」を受けた一生徒として 熊本県立翔陽高等学校教諭
田中江利子
読解力育成⒆積み上げ方式で実施される欧米の読みの指導 つくば言語技術教育研究所所長・桃山学院教育大学特別客員教授
三森ゆりか
新しい教育評価の動向(65)R・サドラー「クライテリアを組織化する一般的な原則/原題:General Principle for Organising Criteria」 教育評価総合研究所代表理事
鈴木秀幸
自己管理と積極性を促すキャリア教育(4)仕事理解を支援する 秋田県立大学准教授
渡部昌平
真正の構成的グループエンカウンターによる学級づくり⑻小学校音楽の時間を活用して 高石市立高石小学校
中野真理
大阪成蹊大学教授
米田 薫
教科書をひらいて授業を創る⑺いま求められる小学校外国語(英語)での教科書と授業のあり方 上智大学短期大学部教授
狩野晶子
学校のリーダーシップとリーダー育成/仕事を任せることと「報告・連絡・相談」とトップの責任 福岡教育大学・九州栄養福祉大学非常勤講師(元福岡市立長尾中学校校長)
岸川 央
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