月刊誌 指導と評価

2022年 7月号
  1. 2022年 7月号 vol.68-7 No.812  定価:450円
特集
➊これだけはおさえたい学習評価の基礎基本➋レジリエンスを育む
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特集

➊これだけはおさえたい学習評価の基礎基本/確かな証拠に基づく評価の在り方

文教大学学園長・応用教育研究所所長  石田 恒好

★教育評価は、誤解、誤用されている。正確に理解してから行うことである。
★教育測定に精通して、確かな証拠を収集できる測定技術を選択、作成、実施する。
★学習単位が小さいほど確かな証拠は収集しやすい。評価は単元で正確に行える。

➊これだけはおさえたい学習評価の基礎基本/観点別評価の意義と実施上の課題

「指導と評価」編集部  「指導と評価」編集部

★観点別評価とは、評価規準に照らして児童生徒の学習状況を分析的にとらえるものである。
★評価を実施するうえでは、従来から課題とされている評価場面の精選や「十分満足」の判断の仕方に加え、意味づけが変わった「主体的に学習に取り組む態度」の具体的な評価方法を開発する必要がある。

➊これだけはおさえたい学習評価の基礎基本/パフォーマンス評価の特徴と課題

教育評価総合研究所代表理事  鈴木秀幸

★パフォーマンス評価は、求める能力や技能を、実際に用いる場面を設定して評価する点が特徴である。
★実施するには時間と労力がかかり、何回も実施できるわけではない。何を評価するか計画を立てること、ルーブリックやスタンダードの設定が課題である。

➊これだけはおさえたい学習評価の基礎基本/学力テストの理解と活用のための統計学の初歩

東北大学教授  宮本友弘

★学力テストの結果を学習指導に活かすには、結果に表示された各種の統計的指標を理解することが不可欠である。
★まずは、①データの分布に関する指標として平均値、中央値、標準偏差、四分位数、②テストの成績に関する指標として素点、標準得点、偏差値、③テストどうしの関係に関する指標として共分散、相関係数、の意味をしっかりつかむことが肝要である。

正誤表

下記のとおり誤記がありました。お詫びして訂正いたします。

18頁,20行目
(誤)少数 →(正)小数

18頁,27行目
(誤)70点 →(正)75点

19頁,図2
(誤)知能偏差値の偏差 →(正)知能偏差値の平均値

➊これだけはおさえたい学習評価の基礎基本/IRTってなに?-その考え方と利点-

法政大学教授  服部 環

★IRTはItem Response Theoryの略語であり、項目反応理論と訳される。項目反応理論は古典的テスト理論と並ぶテスト理論の一つである。
★IRTは項目の難易度と児童生徒の学力を共通の尺度上へ位置づけ、学力の値の関数として項目正答率を定める。
★IRTは児童生徒の受検項目が異なっても、正誤反応パターンを用いて学力を共通の尺度上で推定することができる。

➋レジリエンスを育む/レジリエンスとは何か

東京家政大学講師  平野真理

★近年、本邦の教育現場においてレジリエンスという言葉がよく使われるようになってきました。本稿では、まず、心のレジリエンスとはいったいどのような概念であるかを概観したうえで、レジリエンスの個人差をとらえようとする際に注意すべきこと、子どものレジリエンスを理解し育むために必要な視点について確認します。

➋レジリエンスを育む/学校教育でレジリエンスを育む

静岡大学教授  小林朋子

★学校教育を通じて子どもたちのレジリエンスを強化していくには、関係する知識やスキルの直接的な指導(プログラム型)とともに、それをふだんの学校生活に活かす(教育活動型)という視点が必要である。
★本稿では、筆者が提案している「心」「技」「体」の要素を取り入れた「レジリエンス包括モデル」と、それを学校教育に位置づけた学校での取り組みの様子を紹介する。

➋レジリエンスを育む/レジリエンスを育む家庭環境

お茶の水女子大学講師  岐部智恵子

★子どもたちがVUCA時代を生き抜く力となるレジリエンスは、家庭環境の中から涵養することができる。養育には、愛着を基盤とした安全基地としての機能、リスクに対する防御機能、機会開拓や挑戦の促進機能など、多くの役割がある。
★一人一人のレジリエンスの在り方は異なるため、個々の発達段階や特性に合わせたかかわり方を工夫することが重要だ。家庭と学校の連携も求められる。

➋レジリエンスを育む/レジリエンスを育む保育・幼児教育

文教大学教授  石川洋子

★小さい子どもにも、さまざまな出来事が起こります。それを乗り越えるためには、環境の変化を受けとめ回復できる力、レジリエンスの素地を育んでいくことが必要です。
★安心できる「人」や「場」の存在、遊ぶ楽しさ・面白さや人の心とそれへの対応、日常以外のさまざまな世界を伝えること、そして、イメージする力、考える力を育てることが、レジリエンスの素地を育むことにつながります。

巻頭言/「三流のすすめ」で強く生きる

東京家政大学教授  平山 祐一郎


連載

目標準拠評価を教育に生かす⑶評価が生徒の学習観に与える影響 教育評価総合研究所代表理事
鈴木秀幸
カリキュラム・マネジメント⑶中学校英語③授業を構成する際の留意点と小中・中高の一貫カリキュラム編成のあり方 埼玉大学・神奈川大学・早稲田大学大学院非常勤講師、元筑波大学附属中学校主幹教諭
肥沼 則明
事実を伝え、意見を述べる 自ら進んで取り組む「書くこと」の指導(16)「自由記入型実験シート」と学習意欲を高める「ルーブリック」を活用した「書く」中学理科②   立教英国学院
羽田 徳士
読解力の育成(16)高等学校における文芸作品の読解指導 -生徒にとっての文学を考える指導 東京大学附属中等教育学校教諭
大井和彦
真正の構成的グループエンカウンターによる学級づくり⑷学級会のもち方(小学校)  高石市立高陽小学校教諭
西尾優作
大阪成蹊大学教授
米田 薫
学校コミュニティ危機への緊急支援⑷学校コミュニティ危機への対応①-緊急支援の実際「自死」- 広島国際大学大学院
向笠章子
教科書をひらいて授業を創る⑶いま求められる教科書と授業のあり方-小学校社会科編- 北海道教育大学釧路校教授・附属釧路義務教育学校長
内山 隆
教育の窓(54)深い理解を導く予習のすすめ⑴なぜ予習に注目するのか 日本大学教授
篠ヶ谷圭太
コラム/学校のリーダーシップとリーダーの育成⑴リーダーシップのタイプ 福岡教育大学・九州栄養福祉大学非常勤講師(元福岡市立長尾中学校校長)
岸川 央
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