みんなのやくそくノート

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ソーシャルスキルを育てる教材ができました

小学校児童用教材『みんなのやくそくノート』

河村茂雄監修 品田笑子著 発行:図書文化

※この教材は学校直販商品のため,一般の書店等ではお求めになれません。

みんなのやくそくノートのねらい

 あいさつをする,何かしてもらったら「ありがとう」と言う,みんなに聞こえように話す,係や当番の仕事を最後までやり遂げるなど,「学級生活で必要とされるソーシャルスキル(CSS)」の基本を指導します。
どれも当たり前のことですが,最近は自然にできる子どもが少なくなりました。そのため学級集団がまとまらない,多くの友達と活動できないなど,これまでの学級経営が通用せずに教師が苦戦する状況も生じています。「みんなのやくそくノート」で,集団生活に必要な「人とかかわる力」を意図的に育てていきます。

楽しく活動しながら学ばせる

スキルの学習では,子どもたちがスキルを使ってみたくなること,子どもたちがスキルの効果や意義を実感できることを大切にします。「気づく→学ぶ→体験する」のサイクルで,子どもたちの意欲を引き出し,人と交流することで自分のよいところに気づいたり,友達のよいところを取り入れたりできます。
とくに,係や当番の仕事はなぜやらなければならないのか,みんなで決めたことはなぜ守るのかなど,子どもへの説明に苦労するテーマも,「みんなのやくそくノート」を使うと,学年に応じた内容にかみ砕いて楽しく学習することができます。

考えなくても自然にできるレベルまで定着させる

「みんなのやくそくノート」では,1つのスキルを全員で学習したら,1~2週間のあいだ,個人個人でスキルを実践して,その結果をノートに記録させる展開を基本としています。また,各スキルは「合い言葉」として覚えられるように工夫されており,教師が短い言葉で投げかけたり,子どもが簡単に自分で思い出したりできるようにしています。
日常生活の中でスキルを繰り返し意識し,実際に使うことで,いちいち考えなくても自然に行動できるところまで,スキルを習慣化させます。

学級ソーシャルスキルとは

学級の状態がよい場合,子どもたちの学級生活の満足度が高い場合に,その集団で子どもたちが使用しているソーシャルスキルのことです。河村茂雄先生(早稲田大学教授)が抽出し,「学級生活に必要とされるソーシャルスキル(Classroom Social Skills)」として体系化しました。略してCSSと呼ばれています。
河村先生はQ-U,hyper-QUの開発者でもあり,全国の数多くの学級を分析してきた学級経営のエキスパートです。 河村先生の著書を見る

★みんなのやくそくノート 商品構成

みんなのやくそくノート 商品写真
児童用
対象小学校3年/4年/5年/6年
定価1冊につき300円(税込)
変形A4版・カラー2色・32頁
教師用指導書
対象小学校3年/4年/5年/6年
定価1冊につき300円(税込)
変形A4版・カラー3色・64頁

収録スキル一覧

  1. (1)「おはよう」「さようなら」という基本的なあいさつをする
  2. (2) 何か失敗したときに「ごめんなさい」と言う
  3. (3) 何かしてもらったときに「ありがとう」と言う
  4. (4) みんなに聞こえるように話す
  5. (5) 友達が話しているときは,その話を最後まで聞く
  6. (6) みんなとおなじくらい話す
  7. (7) みんなで決めたルールは守る
  8. (8) 係や当番の仕事は最後までやり遂げる
  9. (9) うれしいときや楽しいときは言葉や身ぶりで表現する

★みんなのやくそくノート Q&A

このような教材がなぜ必要なのですか?

 社会環境の変化から,今の子どもたちには,多くの友達と遊んだり,多くの大人と交流したりする機会が減少しています。つまり,ソーシャルスキル(対人関係の技術や知識)を自然に身につけられるような集団体験の場が乏しくなっています。ソーシャルスキルを未学習なままだと,子どもたちは心ない言葉で友達を傷つけてしまったり,うまく仲間の輪に入ることができなかったり,さまざまな不適応状態が起こりやすくなります。学級集団の状態も悪くなりがちで,スムースな教育活動が妨げられてしまいます。
 新学習指導要領でも,「人間関係を形成する力」の育成が求めれています。望ましい人間関係の中でこそ,子どもたちの個性や社会性が育っていくのです。

「みんなのやくそくノート」の効果は?

 人とかかわる力を高めることで,子どもの学校生活の質を向上させ,将来の社会生活の基礎を築きます。
 また「みんなのやくそくノート」で学習したスキルは子どもたちの共通認識になり,学級の基本ルールとして定着します。基本ルールが定着すると,安心して人と交流できるようになります。友達と親しくなれば,もっと学級をよくしたいという思いが生まれ,授業や自治的な活動も活発になります。このようなサイクルで,学級に規律と人間関係が育ち,教育効果が高まっていきます。

「みんなのやくそくノート」は何時使うのですか?

 教師の指導のもとで一斉に展開すれば,1つのスキルは約15分で実施できるので(チャレンジ期間をのぞく),朝の会や帰りの会,学級活動や道徳の時間に手軽に指導できます。特別活動や道徳,国語の「聞く・話す」活動などのねらいに位置づけて実施することもできます。
 また教師用指導書には,児童用の誌面に授業展開のガイドを書き込んだ【朱書き】と,授業内容を解説する【指導案】が収録されています。それらを参考に,1時間の授業展開や,改善したい学級状態に応じた展開へアレンジすることも可能です。

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